IQには興味がなくても、「幼少期の教育で頭が良くなるなら試してみたい」そう思う人は少なくありません。

 保育士の資格を持つ筆者ですが、英才教育の知識を保育に役立てることはできないかと、IQについて学んだ経験があります。今回は、その知識を活かし、子どもの知能指数が高くなると言われている3つの道具と、その使用方法を紹介します。

■ IQを高めるメリットとは?

 IQとは、「intelligence quotient」の略語で、人の知能を数値化して表したものです。一般的にIQが高い子どもは、記憶力や学習能力、集中力が高いと言われています。

 具体的には、人より勉強に時間をさかなくても平均以上の点数が取れたり、難関校に合格できたり。勉強に時間を取られない分、趣味や習いごとなど他の分野においても才能を開花させる場合があります。

 「健康ですくすく育ってくれればそれで良い」と思っているママやパパは多いかもしれません。しかし、幼少期のちょっとした遊びの工夫で、俗に言う「地頭の良い子」に育ってくれたら、それに越したことはありません。

■ 子どものIQを上げるには

 子どものIQとシナプスは、密接に関係していると考えられています。シナプスは、脳を構成する「神経細胞(ニューロン)」同士を繋いで、情報の伝達をする役割を担っています。シナプスの数が多ければ多いほど、情報処理能力が高くなり、IQが上がると言われています。

 諸説ありますが、シナプスは幼少期に形成された後、0歳から3歳までに8割、6歳までに9割、12歳までにほぼ10割が完成すると言われています。つまり、なるべく小さなうちにシナプスの数を増やすことが、IQを高める方法のひとつだと考えられています。