目次
3. 湯島天神の見どころと参拝作法
4. 湯島天神のお神札とお守り

3. 湯島天神の見どころと参拝作法

【東京】湯島天神で勝運アップを祈願!見どころや参拝方法について解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

さて、早速湯島天神を巡っていきます。今回筆者が巡った通りにご紹介しますが、ほかにもさまざまな巡り方があると思うので、自分なりの巡り方を見つけてくださいね。

3.1 男坂

【東京】湯島天神で勝運アップを祈願!見どころや参拝方法について解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

まず筆者は男坂の方から湯島天神に訪問することにしました。石段が三十八段あり、女坂に比べると急です。

3.2 女坂

男坂を登るのが辛い! という方はすぐ脇にある少し緩やかな女坂から登るのがおすすめです。梅まつりの時期には男坂・女坂両方に白梅が咲きます。

3.3 ガス灯

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(画像=『たびこふれ』より引用)

男坂を登りきったすぐ左手(女坂の場合は真正面)に見えるのがこのガス灯。漢字では「瓦斯灯」と書きます。文明開化のシンボルで明治時代を象徴するものでした。現在は東京ガス株式会社の協力を得て点灯しています。

3.4 文具至宝碑

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(画像=『たびこふれ』より引用)

その隣にあるのが文具至宝碑です。

中国から渡来した紙・筆・墨・硯は、文房四宝として寺子屋の時代から文化を育てる文具として大きく貢献してきました。その文房四宝を称えるため、 11月3日の文化の日を文具の日と定め、平成時代を迎える際に学問の神様である湯島天神にこの碑を建立しました。

3.5 新派の碑

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(画像=『たびこふれ』より引用)

さらにその隣にあるのが新派(しんぱ)の碑。

新派というのは、明治二十一年に始まった日本の演劇の一派の呼称であり、歌舞伎とは違う現代劇として発展しました。歌舞伎を「旧派」と呼ぶのに対し、この現代劇は「新派劇」と呼ばれるようになりました。

この記念碑はもともと新派劇創立九十年を迎えた昭和52年11月1日に松竹株式会社と水谷八重子氏により新橋演舞場玄関脇に建てられたものですが、舞場の改築にあたって劇団新派(明治の劇団)と縁の深いこの湯島天神に移動されたのです。

3.6 「講談高座発祥の地」碑

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(画像=『たびこふれ』より引用)

さらにその隣にあるのが、「講談高座発祥の地」碑。講談の「高座」発祥の地とされる境内に、講談師で人間国宝の一龍齋貞水氏が記念碑を建てられたそうです。

それでは手水舎でしっかり身を清め、中に入っていきましょう。

3.7 筆塚

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(画像=『たびこふれ』より引用)

そのまま本殿を背に右側へ向かうと広がるのが梅園です。梅の時期になると白・赤・ピンクの梅が咲き乱れるのだとか。この梅園で最も目を引くのが、上記写真右の筆塚でしょう。ちなみに筆塚とは使い古した筆の供養のために、筆を地に埋めて築く塚のこと。この筆塚は「婦系図」の作者である泉 鏡花のもので昭和17年に建てられました。

3.8 菅公一千年祭碑

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(画像=『たびこふれ』より引用)

筆塚の向かいにあるのがこの菅公一千年祭碑。この記念碑は明治35年の菅原道真一千年記念大祭のときに建てられたものです。当時の文字で書かれているため、なんと書いてあるかは読めませんが......。

3.9 菅家遺戒碑

菅家遺戒碑は菅原道真が公家の家訓をまとめて書いたものだと言い伝えられていますが、現在では偽物であるという説も浮上しているようです。

3.10 奇縁氷人石(きえんひょうじんせき)

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(画像=『たびこふれ』より引用)

写真左が奇縁氷人石です。むかし迷子を探す際に名を書いた紙を石の右側に貼って探し、迷子を見つけた際は、その子の特徴を書いた紙を反対側に貼って知らせた「迷子しらせ石標」のことです。迷子だけでなく男女の仲も取り持ったと言われています。ちなみに、写真の右にある三角の形をした背の高い石碑が前項で紹介した菅家遺戒碑です。

3.11 小唄顕彰碑(こうたけんしょうひ)

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(画像=『たびこふれ』より引用)

小唄の功労者を顕彰した記念碑です。小唄とは三味線音楽の一種で三味線のつま弾きを伴奏とする短い歌曲のことです。

3.12 撫で牛

【東京】湯島天神で勝運アップを祈願!見どころや参拝方法について解説
(画像=『たびこふれ』より引用)
【東京】湯島天神で勝運アップを祈願!見どころや参拝方法について解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

菅原道真(天神様)と牛は深い縁があったとされています。例えば遺言には「自分の遺骸を牛にのせて人にひかせずに、その牛の行くところにとどめよ」とあり、その牛は、黙々と東に歩いて安楽寺四堂のほとりで動かなくなり、そこを御墓所と定めた、と書かれています。

ちなみに境内ででは上記の2種類の撫で牛がおり、参拝客は自分の体の悪い部分を撫でていくため、撫で牛と呼ばれています。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

ちなみに撫で牛の目の前、狛犬の隣には湯島天神の揚げ饅頭を買うことができます。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

一個150円(2019年10月18日現在)でできたてのお饅頭を食べられます。参拝のついでにぜひ食べて帰ってくださいね。

3.13 本殿

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(画像=『たびこふれ』より引用)

続いて本殿。この本殿は権現造の建築様式で純木造です。ちなみにご存知の通り、現在の建築基準法では、防火地域では新たに木造物を建築することは認められていないのですが、万全の防災設備をととのえ、(財)防災性能評定委員会の一年にも及んだ審議の結果、建設大臣認定第一号として特に木造建築が許可されました。

3.14 王貞治氏の「努力の碑」

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(画像=『たびこふれ』より引用)

本殿のすぐ右隣に位置するこの記念碑はプロ野球選手の王貞治選手が、昭和52年9月3日に後楽園球場において通算本塁打七五六号を達成し、前人未踏の世界記録を樹立し、政府が初の「国民栄誉章」を贈った記念に建てられたものです。

【東京】湯島天神で勝運アップを祈願!見どころや参拝方法について解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

この参集殿は、結婚式や宴会を行うことができる施設。隣の社務所にてお守りのお求めや御朱印を授与できます。

3.15 宝物殿

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(画像=『たびこふれ』より引用)

この宝物殿内では写真を撮ることはできませんが、道真公の生涯を表す作品が多く展示されており、一見の価値ありです。特に宝くじの元となった「富突(とみつき)」の現物を見られることは珍しく、ぜひ境内を出る前に周ってみることをおすすめします。

3.16 包丁塚

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(画像=『たびこふれ』より引用)

表鳥居のすぐ近くにあるこの塚は、包丁によって調理された鳥獣魚介類を慰霊する為に建立されました。

3.17 表鳥居

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(画像=『たびこふれ』より引用)

都内で最も古い鋳造の鳥居で、都指定文化財に指定されました。

【東京】湯島天神で勝運アップを祈願!見どころや参拝方法について解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

足元に小さなかわいい狛犬がいます。こんなに小さな狛犬も神社の魔除けのために日々神社を守っています。ちなみによく神社の鳥居などに飾られている注連縄(しめなわ)は、御神前や境内地、御神木、岩など、神聖で清浄な場所を示す為に張るものです。

特に、祭事神事においては神聖な場所を区別するために使用します。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

ちなみに迷ってしまったら本殿の目の前にあるこちらの電子ガイドを使うとよいでしょう。境内の案内だけでなく、周辺情報も調べることができますよ。

4. 湯島天神のお神札とお守り

次にお神札とお守りを紹介します。

4.1 お神札

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(画像=『たびこふれ』より引用)

昔は、危険や災難からから身を守るため、石、骨、鏡、剣といった呪物を携帯することにより神様の力で心身が守られていると信じられていました。これが「お神札」や「お守り」の起源です。

「お神札」は、さまざまな災厄から身を守ってくれるもので、神棚にお祀りしたり、門口や柱に貼ったりします。

4.2 お守り

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(画像=『たびこふれ』より引用)

「お守り」は、お神札を小型化したもので、神社名が記された木片や紙片をお守り袋に入れて、常に身につけられるように作られています。

湯島天神ではさまざまな御守を取り扱っていますが、中でも特筆すべきはこの入試突破ハチマキ。このハチマキを頭につけて勉強をがんばれば、天神様が見守ってくれることでしょう。