開始早々ヒットも痛恨のバラシ
釣り座を構え準備にかかると、数か所で早くも先客がシオを釣り上げ始めた。魚の活性は高いと心躍らせ、準備完了。アミエビを詰め、全てのサビキバリにアミエビを刺してから。ゆっくりと仕掛けを海中に沈めていく。豆アジのサイズにも満たない小魚が海面に集まって来るが、のませサビキ釣りに必要な大きさの小魚を針に掛けないとシオには出会えない。
手返しを早くしてアミエビを詰め、全てのサビキバリにアミエビを刺すルーティンを面倒がらずに繰り返すこと3回目、海面から6mぐらいのところで小魚がしっかりハリに掛った感触を手にしたので、置き竿にしようと試みた直後、掛けた小魚が暴れるブルブルとした感触が強まると、一気に強い引きがギューンと伝わってきた。ついに時は来た!
ところが魚もしたたかで、釣り台を支える海中の支柱の方向に突っ込み、結局仕掛けが支柱に絡まってジ・エンド。せっかくのヒットを逃してしまったが、悔やんでいる暇はない。即座に仕掛けを総換えして釣りを再開する。
![とっとパーク小島での「のませサビキ釣り」で37cmシオ(カンパチ幼魚)](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/09/00553b6e579e7353a621081f14e71790.jpg)
ついに念願のシオをゲット
すると同じような感じで小魚をハリ掛かりさせることに成功。海面から7mほどのタナを想定して置き竿にすると、7時前に竿先が海中に一気に引き込まれた。竿を手にして魚とのやりとりをスタートする。
魚の引きはパワフルながらも、5.4mの磯竿5号の長さと強さが威力を発揮して、手から伝わる魚の引きの感触は翻弄されるほどでもない。ほどなく魚は海面に姿を見せ、体高の高い魚体は本命のシオと判明。狭い釣り座なのでタモ出しは慎重を期したが、上手くタモ入れに成功。3度目の釣行で初めて念願のシオを手にすることができた。
苦労した前2回とは一転して早々に釣果を得て、喜びに浸りたいところだったが、シオへは血抜きのためのエラ刺し〆だけに留め、追釣を優先して釣りを再開した。
近くでは青物をヒットさせた釣り人が2人を巻き込んでのオマツリトラブルが発生。巻き込まれた釣り人は、ライトタックルに軽量プラカゴサビキという組み合わせで置き竿にしていたために仕掛けがコントロールされておらず、仕掛けが潮に流されて生じた面もあったトラブルのようにも思われた。
![とっとパーク小島での「のませサビキ釣り」で37cmシオ(カンパチ幼魚)](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/09/67b91ae4805ca7d1abf31563b47e3c3c.jpg)
最終釣果
私の他にもシオやハマチ・メジロなどの本命を手にした釣り人たちが、あちこちで歓声をあげていたが、残念ながら8時前に豆アジすら釣れなくなって時合いは早々と終了。その後は大阪方で常連の中でも名手だけが操れるカラバリ釣りで、ポツポツと青物をヒットさせるだけという渋い状況に陥った。
結局、私は追釣ならずに11時30分ごろに納竿。釣果はシオ37cm1匹だけとなった。虎の子の1匹は釣り台の一角にある洗い場で下処理して汚れを落とし、大切に持ち帰った。3週連続で釣果は1匹だけというコストパフォーマンスの面では胸を張れない釣行とはなったが、帰宅後の夕食では、身の厚い食べ応えのあるシオの塩焼きを賞味して、食味と釣りの喜びを共に噛み締めた。
![とっとパーク小島での「のませサビキ釣り」で37cmシオ(カンパチ幼魚)](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/09/28df2271de5290492add754fc4adcba3.jpg)
![](http://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/04/202204295web00.jpg)
![](http://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/04/202205025web01.jpg)
![](http://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2019/10/20191011WEB001.jpg)
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>
とっとパーク小島