下げ潮にかわり後方でポツポツ

小移動した2つ目のポイントでは、私のエビエサがフグの集中攻撃を受けた。ハリス交換で時間を浪費するなか、潮が下げに切り替わったことで船の後方から胴の間では16~25cm級カワハギがポツリポツリと上がった。

親子でカワハギ釣りに挑戦しに来ていた寿美さん、優稀くんもここで型を出した。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾優稀くんは親子で奮闘(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

名手のテクニック

10時に移動の合図。この時点で後藤さんはすでにツ抜け。釣り方は20~30m投げて、仕掛けが海底に対して斜めに位置している状況下で、手前に小さくサビいては一瞬のゼロテンションの間合いで食わせ、聞き上げて掛けていた。

カワハギが下バリに多く掛かっている当日の状況では、仕掛けが垂直に立っているより水平に近いほうがアタリが多くなるのは道理であった。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾寿美さんも本命をゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

竹岡沖ではダブルや最長寸が

船は竹岡沖の水深20mに移動。私が30cm級サバフグの2連発で苦しむなかで、左舷トモの後藤さんとトモ2番の小岩さんは24cm級の良型本命をダブルヒット。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾小岩さんは8尾ゲット(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

この時に気付いたことは、フグ攻撃を多く受けていた私と寿美さん、優稀くんの共通点は、明るい派手な色のオモリだった。私が使用していたのは、白いペイントが施されたオモリ。

サバフグの攻撃を受けると、オモリも一緒になくなっていたことが多かった。派手な集寄はカワハギにも効果的だが、フグが多い時は逆効果となった。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾タックル図(水深25cm~)(作図:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

当日最大の34cm登場

11時ごろ、私の背後(右舷1番)に入っていた木村さんから「大きいのが出ました」と声がかかった。私がメジャーを当てると34cm、この日の船中最大だった。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾木村さんは船中最大の34cm(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

最終釣果

正午に大貫沖の水深20mに移動。やがて風は南南西に変わり、左舷前が鋸山の方向を向いて潮先になると、アタリが増えてきた。

13時ごろ、23cmと24cmの良型カワハギを連釣。これからという時合いだったが、干潮が近づき潮止まりに。そして14時の沖上がりとなった。

船中釣果は16~34cmカワハギ0~20尾で後藤さんが竿頭。交じりはショウサイフグ、サバフグ、ベラ、トラギスなど。

東京湾の夏カワハギ釣りシーズン好スタート 34cm頭にトップ20尾後藤さんは20尾で竿頭(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)