青物を生食すると生臭さが気になることがあります。これは、身の毛細血管に血が残っているからです。これを簡単に解消できる、とっておきの簡単な血抜きを紹介します。

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釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロ

生臭さを消す血抜き

おいしく食べるのには血抜きが必要な青物、釣って、放置やイケスに入れてそのまま成仏させると、血が身に回り赤くなり、生臭さを出し、生食では嫌がられることになります。

青物系がパワフルなのは、赤身の魚の筋肉質とそこへ酸素を供給する血液の多さです。白身のマダイと比較すると大きな差があり、心臓の大きさもまったく違います。

よって、釣り味はパワフルですが、青物をおいしく食べるための血抜き工程は必須です。そして、その血抜きは、動脈や静脈などの大きな血管ではなく、身にくまなくある毛細血管から抜ければ、背骨の下の静脈にどれだけたまっていても問題ありません。身の血を抜くのです。

釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロハサミだけで血抜きできる(提供:TSURINEWSライター丸山明)

心臓の力で血抜きをする

方法は簡単。元気の良いうちに左右のエラを1枚ずつハサミでパチンと切るだけです。その後は、イケスや水流のあるコンテナなどで余生を過ごして頂き、失血死を待ちます。成仏したら氷たっぷりのクーラーへ移します。失血死ですから死後硬直は避けられませんが、臭みの出る血は、身から多くが抜けています。

捌くと骨の下の静脈には血がたくさん残ってますが、これは身から出て心臓へ戻る血です。だから、尾を切るようなことをしたら、心臓の吸引力が作用しなくなります。心臓から送られる血液は、エラで酸素を取り込み動脈から全身に送られますが、送り込む血をエラで断ち切り、一心房一心室の心臓が全身から吸引する力を使います。だから、ハサミでエラをパチンと切るだけです。

あとは、元気なうちの心臓の力を利用します。エラは、内から2枚目と聞きましたが、ここは確かにたくさん失血します。

釣った青物を手軽に握り寿司にする裏技 血抜きと酢飯で生臭さゼロエラを切るだけ(提供:TSURINEWSライター丸山明)

処理の「キモ」

処理の「キモ」は、あとでまとめては絶対にダメ、釣ってすぐ!心臓が元気なうちにハサミでパチンして、毛細血管の血を抜きまくことです。静脈の血は関係ないです。

まずは、お試しください。下ごしらえ、三枚におろしていくと、血の気の少ないのがはっきりわかります。上等のすしだねができあがります。スーパーのように水で洗っていなくても、生臭さが少ないのが実感できます。