サビキにヒラメがヒット
館山釣行の翌週、JR外房線で午後4時過ぎに勝浦漁港に到着。比較的すいていましたが、先釣者のコマセの煙幕をのぞいて見るとメジナやシマダイなどが集まっていて、魚影の濃さを感じます。テンションの上がったところで竿を出してサビキ仕掛けのまわりにコマセの煙幕を出します。
しかし、魚は集まってきましたが、連日釣り人に攻められているのか、なかなかサビキハリに食いつきません。午後6時過ぎまでノーヒット。このまま帰ろうかと思いましたが、「見える魚は釣れない」という格言を思い出して、再びコマセをカゴに詰め、竿の届くギリギリの沖合いに投入し、底付近でコマセをまく感覚でユサユサします。
すると、突然「グイグイ」と竿をひったくるようなアタリ!なんとかリールのドラグでこらえて巻いて、そのまま抜きあげました。よく見ると外房名物のヒラメでガッチリとサビキをくわえています。ヒラメはフィッシュイーターのはずで、なぜサビキバリに?これは嬉しいゲストでしたが、外房地区では30cm以下のヒラメはリリースすることになっているため、写真撮影した後、海に帰ってもらいました。
![秋のサビキ釣りは想定外の大物ヒット率高し キャッチする対応策とは?](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/09/116b66bb61740404489f0d3e214238a7.jpg)
その後、太陽が落ちて暗くなりましたが、同じ仕掛けで、常夜灯のまわりを探ってアジを4尾キャッチできました。
大物とのやり取り
このようにアジ狙いでも不意な大型魚がヒットするケースはままあります。もし大物がヒットしたらどのようにやりとりを行えばキャッチできる確率があがるのか、最後に紹介します。
リールでやり取りしよう
まずは、グイグイと強い引きがあったら、竿を水平ていどに立ててリールを巻く態勢をとり、ドラグをフルに使ってやり取りするようにしましょう。竿を上下させるとテンションが抜けてバレやすくなります。
一定のスピードで巻き上げよう
さらに、リールを一定のスピードで巻くと、案外ラインブレイクせず、魚を寄せることができます。
周りの釣り人に助けてもらう
このように工夫しても、キャッチできない場合は、タモ網の出番になります。タモは重くて高価なため、持っていない時は、あらかじめまわりの人にあいさつしておいて、いざという時に助けてもらうのも一手です。
今回紹介した釣り場は、首都圏近郊に残された数少ないサビキ釣りができる堤防です。いつまでも楽しむためにも、駐車違反やゴミ問題、立ち入り禁止区域厳守などを心がけたいものです。その上で、いつもより気持ち大きめのサビキ仕掛けを使うと、釣りのロマンを広げる魚たちと出会えることでしょう。
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<菊池英則/TSURINEWSライター>
勝浦漁港