ヒストリックカーの人気が年々高まっているようです。それは現代のクルマに満足していない人が、多く存在しているからなのでしょうか…。では旧車のリバイバルを、メーカーは検討しないのでしょうか?
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現在人気の高まるヒストリックカー
ヒストリックカーを愛する人に訴求できるクルマづくりとは…
現在人気の高まるヒストリックカー
国産車、欧州車問わずヒストリックカーの人気が高まっているといえます。都市部、地方でのヒストリックカーイベントも、愛車を展示するものから実際に走らせて腕を競うものまで、さまざまな形で楽しむことができます。
こうしたエンスーと言われる人々が、そうしたヒストリックカーにお金を投じている状況に、メーカーサイドはどういった思いでいるのでしょうか。考えてしまうところですよね。
もちろん、フェアレディZの現行モデルは存在しますし、ロングノーズショートデッキ、FR駆動といったフェアレディZのアイデンティティーは守られています。
また人気漫画やアニメの後押しもあって登場したトヨタ86の事例もあります。もちろんそれらは現代の車として、ふさわしい性能を与えられていますし、現在の状況においてスポーツカー好きには魅力的な選択肢となっています。
しかしそれでは満足できない、という方も多いのが事実でしょう…。
ヒストリックカーを愛する人に訴求できるクルマづくりとは…
ヒストリックカーを愛する理由はさまざまです。その方のノスタルジーもあるでしょうし、ワイヤーでつながったアクセル、キャブレター、電子制御のないアナログな感覚、またマフラーから排出されるオイルの臭いがいい、という方もいるでしょう。
こうした価値観と、常に先進・先端を目指すメーカーは、それぞれ相容れないものがある、といえるわけです。では過去のクルマをそのままリバイバル、ということはできないのでしょうか。