まだまだ残暑がきびしい。本当に今年はどうなってしまったのか。こうなると恋しくなるのが標高1000mクラスの高原湖だ。なかでも長野県麻績村にある聖湖は避暑釣行にはもってこい。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
聖湖の概況
長野県東筑摩郡麻績村にある聖湖は水面標高約1000mの人造湖。桟橋完備で魚影も濃く、数釣り派・のんびり派のどちらも楽しませてくれるのはうれしい。首都圏からのアクセスはいいとは言えないが、多少ムリをすれば日帰り釣行も可能だ。
![今週の関東ヘラブナ推薦釣り場2022【長野県・聖湖】](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/09/20220902hr0204.jpg)
釣りは桟橋のみで陸釣りは禁止。竿制限は21尺。生きエサは禁止でタナは自由。基本はノーフラシだが、8人以上の例会であれば事前申請してフラシを使用できる(1フラシ10kg)。放流効果もあり魚影はかなり濃く、高活性なら束釣りも狙える。
直近の釣況はやや食い渋り。これはお盆に行われた花火大会の爆音が影響したとのことで、時間の経過とともに元の状態に戻るだろう。
ポイント
この時期、もっとも人気があるのが日陰になりやすい白樺桟橋、通年入釣者が絶えないのは駐車場から至近の一本杉桟橋だ。この2本の桟橋は常日ごろエサ打ちされているので魚の寄りがよく、アタリ出しも早い。ただし、そのぶんエサ慣れしたIQの高い魚が相手となる。
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多少歩いてもいいのなら崖・公園下桟橋がお勧め。前述の2本ほど混雑せず、それでいて魚影もまずまずなので楽しめるはずだ。
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街道桟橋は水深が浅いので、どちらかと言えば不人気。ただし、それは中~短竿の宙釣りをやるならの話であり、長竿の底釣りであれば何ら問題はない。逆に混雑感もないので、ハマれば大釣りがあるかもしれない。ただしボート桟橋から至近なので、まれに遊びボートのジャマが入るかもしれない。
宙釣り
チョウチンでも浅ダナでも型はさほど変わらないが、釣りの難易度で言うなら上から順にカッツケ→チョウチン→浅ダナとなるが気象条件次第ではこれらが逆転することもある。
浅ダナ
もっとも釣りやすく数が伸ばせる。竿8~12尺でタナは1本前後。ウキの動きが悪くなったら10cm単位でウキ下を上下させて、強いアタリが出やすいタナを探り続けることが釣果を伸ばすコツ。
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チョウチン
入釣桟橋の深さにもよるが竿8~13尺。風流れに強く、ウキも見やすいので根強い人気がある。上がりたがる魚をタナに抑えつける感じになるので、釣りの難易度としては高め。ただし気象条件や魚の活性次第では、この釣りが優位に立つこともある。
カッツケ
こぼれエサばかり食っている「天才君」を相手にするので、釣りとしてはもっとも難しいが、ハマれば爆釣間違いなし。竿8~9尺。
エサはいずれも両ダンゴでOKだが思わぬ食い渋りになることもあるので、念のためトロ巻きセットやウドンセットの準備もしておきたい。