また目的地、エアコンの温度設定、ラジオ局の選択、ハンズフリー通話、天気予報など、さまざまな機能を音声で作動・変更・停止することができ、もちろんミラースクリーン機能により、Apple CarPlay/Android Autoをシームレスにつなぐことが可能だ。
さらに運転に必要な情報をフロントウィンドウに投影するエクステンデット・ヘッドアップディスプレイを初採用している。車速やナビゲーションのルート、認識した道路標識(制限速度など)、ドライバーアシスト機能の作動などを、約4.5m先の路面上に浮かび上がらせる。
運転支援システムは、全モデルに最新のセーフティ&ドライバーアシストを採用。前走車との車間距離を保つアクティブクルーズコントロールは、走行ポジションを維持するレーンポジショニングアシストと、渋滞時の停止、再発進を自動で行うトラフィックジャムアシスト機能を統合している。
リヤバンパーのコーナーにはレーダーを配備し、後方からの接近車両を検知してドアミラーのLEDを点灯させるブラインドスポットモニターを装備。従来のソナーをレーダーに置き換えたことで検知範囲は最大75mにまで拡大している。さらに後退時には死角のエリアから接近する車両や歩行者を検知して警告するリアクロストラフィックアラートなどの新機能を備えている。
新型C5 XはEMP2 Ver3プラットフォームを採用し、シトロエンならではの”魔法の絨毯”と形容される最新のシステム、プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)を全車に標準装備し。PHCはダンパー内にセカンダリーダンパーを組みこむことで、従来のシステムでは吸収しきれなかったショックを抑制し、フラットライドを実現している。
PHEVモデルは、このシステムをさらに進化させ、走行モードに応じてダンパー内の油圧をコントロールするアドバンストコンフォート・アクティブサスペンションを初採用している。4つのモードを選べるこのサスペンションは、路面をフラットに走行するフィーリングを実現するため、走行中のダンピングを弱めるとともに、コーナリングには瞬時に減衰力を高めるなど、速度域や路面状況に応じて柔軟なダンピング調整が可能となり、洗練された極上の乗り心地を実現している。
パワートレインは、ガソリン・モデルはピュアテック1.6Lの4気筒DOHCガソリン・ターボエンジンを搭載し、最高出力180ps/最大トルク250Nmを発生する。トランスミッションは8速ATを組み合わせている。
PHEVは1.6Lのピュアテック・ターボエンジン(180ps/250Nm)と出力110ps/320Nmのモーター、8速AT(e-EAT8)との組み合わせだ。e-EAT8はトルコンの代わりに湿式多板クラッチを採用しているのが特徴だ。システム出力は最高出力225ps/最大トルク360Nmで、WLTCモード燃費は17.3km/Lとなっている。
容量12.4kWhのリチウムイオン・バッテリーを搭載し、EV走行可能距離は65kmとなり、日常での使用ではバッテリーのみで走行できる。なお充電は200V普通充電のみに対応している。
PHEVのドライブモードは、電動モーターで走行をする「エレクトリックモード」、エンジンとモーターを活用し燃費効率を最適化する「ハイブリッドモード」、乗り心地を重視した「コンフォートモード」、ダイナミックな走りを楽しむ「スポーツモード」の4種類だ。もちろんアドバンストコンフォート・アクティブサスペンションは、ドライブモードに連動して乗り心地を制御する。また、住宅街などでEV走行をするために、エンジンによる走行で発電した電力を蓄電する「e-SAVE」機能を新たに搭載している。
また充電や、乗車前のキャビン内のエアコン制御などは室内のタッチスクリーン、またはスマートフォンのアプリで操作できるようになっている。