好ゲストにハゼ
さて、こうなるともう1匹釣りたいというのが釣り人の性。当然、同じポイントに投入します。相かわらず数分で横に走るか沖に動くアタリがありますが、手前に寄せる途中でハリから外れバレることが多いため、ハリをまずは試しで付けたへら鮒のスレバリ4号からテナガバリの3号にチェンジし、ハリスの長さも5cmほどの短ハリスにしました。
手前のゴロタ石で反応なければ少し歩き違う場所へ投入を何回か繰り返すと、すぐに反応するのがヌマチチブで数匹釣ってから折り返すように戻る途中で今度は型のいいハゼが2連チャンで釣れました。これはこれで嬉しいお土産ゲットです。

本命も追加
そしてお昼前にお待ちかねの本命が釣れました。やっぱりエビ特有の後ろに逃げる”エビダッシュ”の動きが竿先に伝わると面白いですね。
午後は連続バラシに苦戦
風があるとはいえ水分補給と休憩はしっかりと取りながら引き続き挑むことにしました。しかし午前中とは打ってかわっていまいち渋い感じです、ようやく釣れたと思えば残念ながらのメスのテナガエビ。石積みのキワギリギリのラインを攻めるとアタリはありますが、どうしても途中でバラしてしまいます。
「ウキが横に動く→ウキが止まるとハサミから口に移すタイミング→そこから約20秒ほど経ってから竿を上げる→手元に寄せる途中でバラす」こと実に10回以上。バラしたのはすべてオスのテナガエビでした、むずかしいもんですね~。しばらくしてからもバラさず釣れるのはメスのテナガエビだけです。

ハゼに癒され納竿
気分転換に少しだけ沖に投入するとまたもや型のいいハゼが連チャンです。
ここまでテナガは2匹にハゼが4匹。終盤には仕掛けを根掛かりで失い、時間の頃合いもいい感じですので正直、数にしてみれば物足りませんが、初めてのテナガ釣りだしまずは本命も釣れたので納竿することにしました。あとは自宅に戻り下ごしらえです!

唐揚げはビールのお供に最適
ここで泥抜きしたテナガエビの下ごしらえですが、適当なボウル付きザルに入れて塩を適量振り軽く揉み洗いし汚れを落とします。
次にテナガエビの胴体と頭の継ぎ目に爪楊枝かピンセットを差し込み頭にある黒い塊、砂袋を抜き取ります、これが食べるときに感じる苦味や匂いの原因になる可能性があるため取り除きましょう。
砂袋を抜いたらエビ全体に片栗粉をまぶしフライパンで適温に温めた油に投入して全体が赤くなり油の気泡が小さくなれば火が通ったサインです。その後、油をしっかりと切り皿に盛り付け軽く塩を振れば絶品の酒肴になることでしょう。

料理初心者でも簡単に調理できるのがテナガエビとハゼのいいところ。テナガエビはサクサクの食感、ハゼは白身の揚げたてが堪らなくおいしい魚です。呑兵衛の私には最高の酒肴になります。
一般的にテナガシーズンは梅雨時期から9月ごろまでと言われていますが、地域別に差があるのと海水温が上昇してる影響もあるため今年はいつごろまで楽しめるのか分かりません。とはいえ安価な道具で気軽に楽しく、食卓では美味しくいただけますので、チャレンジしてみてはどうでしょうか?



<菅野裕基/TSURINEWSライター>
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