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■歌謡曲やシティポップが再評価され、サブスクに登場!
■喫茶店文化のインスタ投稿が人気!
Z世代の若者に昭和をいま風に楽しむ現象がブームになっている。歌謡曲やフィルムカメラ、純喫茶など、思い返せばリバイバルしていることに気づいている人もいるのではないだろうか。
これを“ネオ昭和”と名付けて、SNSで発信しているのが大学生の阪田マリンさん。さまざまなジャンルのネオ昭和現象がどんなものかを解説するとともに、実際に昭和を知る大人世代への楽しみ方を提案してもらった。
■歌謡曲やシティポップが再評価され、サブスクに登場!

音楽のジャンルでは、昭和50年から60年代にアイドルが歌っていた歌謡曲や、シティポップが若者に注目されていると言う。
「火付け役の一人は、韓国を拠点にしているDJのNight Tempo(ナイト・テンポ)さんです。歌謡曲やシティポップを若者に聴きやすいようにアレンジして紹介したのがきっかけで、韓国やアメリカで注目され、日本でも人気が出ました。代表的なのは、松原みき、杏里、中森明菜、菊池桃子など。需要がないと解禁されない、SpotifyやApple Musicのサブスクにも登場しています」(阪田マリンさん、以下同)
昭和の音楽をアレンジした曲が注目され、サブスクに登場したという流れはまさに新しいリバイバル=ネオ昭和だ。そのほか、雑誌『ブルータス』が2022年3月15日歌謡曲特集を組み、ミュージシャンや著名人によって再評価されていた。実際に昭和を知る世代はどのように楽しむのがおすすめなのだろうか?
「昔のままの曲とアレンジされた曲を聴き比べてみると面白いと思います。アレンジされたものを聴くと、昔の良さがわかるかもしれません。また、ナイト・テンポさんが『Japanese City Pop 100,selected by Night Tempo』という本を出されています。こちらの本はSpotifyと連携させて楽しむもの。私も実際に本に書かれた解説を読みながらSpotifyで音楽を聴くのがおもしろかったので、やってみるのがおすすめです」
■喫茶店文化のインスタ投稿が人気!
飲食で人気になっているのが、昭和の喫茶店文化。大人世代には懐かしいあの飲み物や食べ物、食器が注目されているという。
「インスタグラムで、昭和の喫茶店メニューにあったクリームソーダやプリンの投稿が人気です。かつてクリームソーダは黄緑色でしたが、いまはピンクやブルーなども登場しています。喫茶店で楽しむのはもちろん、自粛期間中には、わざわざ着色料を買ってきておうちでクリームソーダを作るのも流行りました。また、アデリアという喫茶店で使われているレトロな器ブランドも人気で、リメイクした製品が登場しています」
若者にはカフェのおしゃれな飲み物がウケるのかと思いきや、ノスタルジックな飲み物も人気になっている。大阪の「café太陽ノ塔」、東京の「不純喫茶ドープ」が代表例。いずれの店もブームを受けて多店舗展開されている。ほかにもこうした喫茶店はいくつもある。実際に訪れてその世界を体験してみてはいかがだろうか?