たまたま、伊勢神宮へと正式参拝に行くことになった私。そこで待っていたのはちょっと不思議なお導きの旅でした。今回は直感のままに歩いてきた伊勢の道々、神様たちにお会いしてきたプチ巡礼のお話です。
目次
いざ、伊勢神宮へ参拝に!
外宮から徒歩5分、可愛いお宿がありますよ
いざ、伊勢神宮へ参拝に!
いつもお世話になっている地元の神社の宮司さん企画で、伊勢神宮へと正式参拝1泊2日のバスツアーに出かけました。まず到着したのは外宮。神宮のお参りは外宮へ行ってから内宮へ行くのがならわしだそうですよ。
外宮では、神宮をよく知っていらっしゃる方があちこち案内をしてくださることに。豊受大御神を参拝しましたが、優しく女性的で大らかな雰囲気の空間にとても癒されました。
豊受大御神は「衣食住」と「産業」を司る神様で、天照大御神も1日2回、外宮まで来られてお食事をされるそうです。

<皇大神宮>
このあと、内宮へと向かい皇大神宮の御垣内へ正式参拝。神職さんに導かれながら、普段は入れない扉の向こう側へと向かいます。神様と程近い距離に立つと、突然に嬉しさが溢れ出てきて、その気持ちを抑えることができませんでした。
参拝を終えた今、そこがどんな風景だったかが既に思い出せません。意識がぶっ飛んでしまいました。ただ「二礼二拍手一礼」をした記憶だけがあります。
その後の神楽殿では、時代劇のワンシーンに入り込んでしまったかのような場の空気感や、雅楽の生演奏が始まった途端に鳥肌が立つなど、伊勢神宮の色んな表情にじっくりと感じ入る正式参拝になったのでした。

<猿田彦神社>
この後に、月読宮、猿田彦神社、佐瑠女(さるめ)神社と巡ったのですが、佐瑠女神社を覆い隠す程の数ののぼり旗に、有名芸能人の名前が羅列されていたことに驚きました。
「さるめ」こと天宇受売命(あめのうずめのみこと)は芸能と縁結びの神様、そして猿田彦大神は道開きの神様...これは納得ですね。

<御朱印>
ここから私はツアーの皆と別行動になります。実はこの次の日、神宮での大切なお祭り「風日祈祭(かざひのみさい)」が行われるというお話を聞いていて、いてもたってもいられなくなった私は一旦バスツアーを抜けて、ひとり外宮近くに泊まることになったのです。
外宮から徒歩5分、可愛いお宿がありますよ

外宮から歩いて5分の場所にある「風見荘」は、12角形の形をした可愛いお宿。天然杉とヒノキでDIYされた館内の中心には、ヒメシャラの木が立っています。ご縁あって今日はこちらに宿泊しました。

到着早々、気さくなスタッフさんとお話が弾み、次の日に行われる風日祈祭のことを告げると「ここにもお祀りしていますよ」と、私の頭上後ろにあった神棚を指しました。
そこには外宮にある「風宮」のお札が、土宮と豊受大御神のお札と一緒に並んでいました。
明日「風日祈祭(かざひのみさい)」が行われる神宮全社のうち、「風宮」と「風日祈宮」に風の神様が祀られているのです。何というご縁でしょう。

「それに、ここは風見荘という名前だし」と言われてハッとしました。どうやら私の今回のお伊勢旅は、風に誘われてやって来たようなのです。奇しくも今は時代の節目、占星術師がこぞって言う「風の時代」へと移行して間もない頃です。
簡単に言えば、今までは「土の時代」でモノへの執着があり、目に見える物事が大事にされていました。ですが、「風の時代」は目に見えない物事や個人の自由が大切なのだと。人々の価値観がシフトして変わってくるといいます。

「風日祈祭」は、内宮の別宮「風日祈宮」と外宮の「風宮」をはじめとする伊勢神宮125社で、五穀豊穣と風の神様に対する感謝を祈るお祭りです。
農作物を育むなど、人々が生きていくために必要な風を起こして下さる尊い神様...目に見えない風に導かれながら、軽やかに生きていくことができれば素敵ですよね。
風見荘
- 住所:三重県伊勢市吹上 1-6-36
- TEL:0596-63-9170