静岡はワーケーションスポットとして注目の地域

東京から新幹線で約1時間の静岡市。関東圏からのアクセスが良いことから、ワーケーション拠点として注目されている地域です。筆者も以前から気になっていた静岡。気持ちを抑えきれず、ついに現地でワーケーションを体験してみることにしました。
駅チカのワーケーションスポットをリサーチしてみると、数多くのレンタルスペースなどがヒット。今回はその中から「NJオフィス」様のところにお邪魔してきました。NJオフィスオーナーの吉本健二さんのお話も交えて実際の使い心地をご紹介するほか、静岡での充実した時間についてレポートします。
レンタルワークスペース「NJオフィス」に潜入!
今回の東京からの移動手段は高速バス。片道2600円~3000円という安さで静岡の地へと降り立つことができます。JR静岡駅には商業施設が隣接しており、食事、買い物にも便利な環境です。

NJオフィスはそんな静岡駅から徒歩で5分。大きな通りに面しており、土地に不慣れな筆者でもわかりやすいところにありました。
外観は清潔感のある、こじんまりとしたオフィスビル。中に入ってみると受付の窓口があります。ここでタイムシェアの利用の申し込みをするのです。インターネット上で事前予約ももちろん可能。事前予約できていなくても、利用できる部屋があれば快く通してくれるので、安心です。
タイムシェアの利用料金は1時間あたり550円。面倒な登録作業も登録費用もなく、スムーズに個室をレンタルできました。1時間当たりの価格がお財布に優しいので、半日など長めに借りて時間に追われることなくじっくり作業する、というやり方もできそうです。

筆者が通されたのは、2207号室。人ひとりがようやく入れる小さなスペースに見えましたが、実際に入室して椅子に座ってみると広々とした印象。机の幅が160cmと広く、カバンなどの収納スペースも確保されているので、窮屈な思いをしなくてすむスペースに仕上がっていました。
あとから話をうかがったところ、実際には2平方メートルの空間だそうです。徹底的に無駄を省いたスペースづくりのおかげで、広々とした印象となっているのだと納得。ちなみに、電源やインターネット回線の完備はもちろんのこと、リモート会議用のリングライトまで設置されていました。

NJオフィスの個室は、天井部分が吹き抜けの状態になっています。つまり、同じフロアで作業するほかの利用者の物音や声が聞こえてきます。オーナーの吉本さんによると、ワークスペース利用者の中には「密室は物騒」というイメージを持っている人も少なくないのだとか。プライバシーを守りつつ、適度に解放感のある空間づくりは、こだわりポイントのひとつだといいます。
実際に利用してみると、周囲の物音はカフェのような騒々しいものではなく、一般的なオフィスでの物音に似ていました。仕事をする環境として違和感はなく、むしろ、閉め切られた無音の空間にいるときに比べてかえって集中できた気がします。
NJオフィスはタイムシェアで単発利用するほか、会員制度も用意されており、会員になると住所が使用できるほか、会議室・応接間をレンタルすることも可能に(予約制)。

オーナーの吉本さんはもともと、個室レンタル事業を「パソコンひとつで起業できる拠点」を提供するという目的で始めたといいます。今では多くの企業が会員として利用するように。コロナパンデミックによって静岡に構えていた拠点を撤収したはいいけれど、やはり取引先が多く、どうしても拠点が必要であるという企業にとって、費用の負担も軽減できると好評なのだそうです。