由緒正しい神社仏閣がひしめく京都府南部には、御利益を授かるパワースポットが多くあります。
京都は地相学的に見ても強力な守護を受けているそうで、まさに "街全体がパワースポット"です。
筆者が参拝に訪れたのは「日本有数のお茶どころ」として親しまれる宇治に鎮座する宇治上神社です。
かつては平等院の守護神として崇められていた古社であり、現存する神社建築の中で日本最古の歴史を誇ります。
本記事では境内の見どころやアクセス方法、御朱印や御守に関する情報を神社好きの目線で詳しく解説していきます。
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目次
宇治上神社ってどんなところ?
・ 日本最古の神社
・ ユネスコの世界文化遺産の1つ
宇治上神社
宇治上神社ってどんなところ?

平安貴族たちの癒しの地(別荘)として古くより親しまれてきた、京都・宇治。
10円硬貨や1万円紙幣のデザインとしてお馴染みの平等院および鳳凰像、高級茶として知られる宇治茶など、全国的な知名度を誇ります。

千年の時を超えて育まれた豊かな歴史と文化は、現代においても独特な存在感を放ち、今もなお多くの人々を魅了して止みません。
日本最古の神社

京都といえば、平安京より明治にいたる1869年まで都が置かれたことでお馴染みの古都。
平安時代には平等院や醍醐寺をはじめとする建造物が築かれるほど隆盛を極めました。
宇治上神社の本殿が建立されたのは、今から約960年以上前まで遡ります。

近年行われた年輪年代測定によると、本殿は1060年、拝殿には1215年頃の木材が使用されていることが明らかになりました。
平安時代編纂の延喜式神名帳にも記される大変格式高い神社であり、なおかつ神社建築として日本最古の歴史を誇ります。
ユネスコの世界文化遺産の1つ

宇治上神社は「古都京都の文化財」の構成遺産の1つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
この神社は金閣寺や清水寺、二条城などの名だたる建築物と並ぶ、我が国の歴史を語る上で欠かせない存在です。

世界遺産ではありますが、そこは古来より人々が篤い信仰を寄せる神聖な場所。
京都に旅行するなら、日本人として1度は参拝しに訪れてみたいものですね。
宇治上神社
住所 : 京都府宇治市宇治山田59
アクセス :
京阪宇治線「宇治駅」から徒歩10分
JR奈良線「宇治駅」から徒歩15分
電話番号 : 0774-21-4634
定休日 : 年中無休
営業時間 : 9:00~16:30(季節により変更あり)
料金 : 無料
駐車場 : なし
宇治上神社の歴史

そもそも、宇治の歴史はどれくらいあるかご存知でしょうか。
この地は古事記や日本書紀にも記されており、古くより重要な役割を果たしてきました。
政治の拠点としては勿論のこと、水陸交通の要衝、そしてある時は重要拠点をめぐる戦乱も繰り広げられました。

宇治は時代の流れと共に、現在の日本の礎となる文化の発展に大きく貢献しました。
源氏物語(宇治十帖)をはじめ、万葉集や平家物語などの文学作品の舞台になっています。
宇治上神社の本殿が11世紀中頃の建立であれば、紫式部も宇治上神社を参拝したかもしれません。
なんだか、とてもロマンがありますよね。