インターネットで「○○とは」と単語の意味を検索する人は多いだろう。昨今ではネットスラングや流行語、ビジネス用語、国際的に使われる言葉など、カタカナやアルファベットで表される言葉があふれており、単語を調べる機会も増えているのではないだろうか。今回はインターネットで意味を検索された単語のランキングを紹介しよう。
意味を検索される単語ランキングはその年の流行をよく反映した結果に

ヤフー株式会社提供のデータソリューションサービスが8月18日、「○○とは」で検索されたカタカナ語・アルファベット語のランキングを発表。それぞれ2014年~2022年の検索ランキングトップ5を公開した。
アルファベットで検索されたキーワードランキングでは、基本的にその年に流行った言葉やランクインしているが、2014年~2019年は「SNS」や「IoT」など若者を中心に普及し始めたデジタル関連の単語が上位に上がりやすいようだ。
2014年~2018年までランクインしている「DQN」とは非常識な行動をする人に対するネットスラングだ。若者が使うネットスラングやSNSで使われる言葉はよく検索される傾向にあるようだ。2017年の「LGBT」や2018年の「PayPay」など現在では当たり前に使用される単語だが、当時は流行り始めたばかりだからか、検索する人が多かったようだ。
検索される言葉にその年の流行や情勢が象徴されていることが多いが、2020年以降は特にその傾向が顕著だといえよう。2020年にはオンライン会議などで使われる「Zoom」や若者に大人気のアーティスト「YOASOBI」がランクイン。同年の2位にランクインした「HSP」とは「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略で、人よりも繊細な気質を持って生まれた人を指す。
また2019年以降に上位に見られるようになった「ADHD」も注意欠如・多動性障害という意味の単語だ。これらの単語の検索が増えたことが意味するのは、生まれ持った特性に加え、コロナ禍でさらに生きづらさを感じている人が増えているということだろう。2022年はロシアのウクライナ侵攻に関係して「NATO」がランクインするなど、不安定な世界情勢に対する意識や感情が検索でも垣間見える。