ベイエリアは手軽さ断トツ
それでは、それぞれの釣り場の特徴とターゲットなどを紹介していこう。まずは都市近郊の港湾部、いわゆるベイエリアだ。大規模なふ頭には車を横付けできる岸壁も多く、そのほとんどに常夜灯が設置されている。場所さえ選べば十分に明るく、手軽さという点では断トツだろう。
このような岸壁は大型船が停泊するため、足元から水深の深い所が多い。潮通しがいいため魚影も濃く、釣り場としても非常に魅力的だ。
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とはいえ、基本的には港湾作業が優先。中には企業の私有地も多く、立入禁止区域や火気厳禁などといった諸々の制約があることを肝に銘じておく必要がある。
その他、港湾部には釣り公園として整備された施設もある。絶対数が少なく収容人数にも制限はあるが、柵などの設備があるため安全性は高い。施設によっては利用時間に制限のある所も多いので、釣行の際は確認しておきたい。
多彩なターゲット
この時期の港湾部ではクロダイ、キビレ、セイゴ(シーバス)、マゴチ、アナゴ、アジ、タチウオなどを中心に、運が良ければキジハタなどの高級魚も期待できる。逆に、昼間よく釣れるハゼやキスなどはアタリが激減。アジは夜でも狙えるが、定番のサビキは日没とともに反応が渋くなる。
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釣り方は魚種によっても異なるが、ブッコミ釣り、ウキ釣り、ルアー釣り、などの方法が一般的だ。クロダイなどを専門に狙うなら、落とし込みやフカセ釣りといった方法が中心になる。
のんびり楽しむブッコミ釣り
この中で、初心者にオススメしたいのがブッコミ釣り。沖や足元に仕掛けを投入したら、あとはイトを張ってアタリを待つだけの簡単な釣りだ。のんびり楽しみたいならコレに限る。
ターゲットはセイゴやアナゴを中心に、場所によってはクロダイやカサゴなどが交じることもある。特定の魚を狙うのではなく、くるもの拒まずの五目釣りで楽しむのがいいだろう。
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仕掛けは、オモリを付けたテンビンの先に1~2本バリの仕掛けをセットするだけ。エサはアオイソメが一般的だが、エサを変えれば多彩な魚が狙える。
ルアーもおすすめ
エサが苦手な人にはルアー釣りもオススメだ。ポイントにもよるが、シーバス、アジ、クロダイ、マゴチなど多彩な魚が期待できる。
夏のシーバスは、港湾部ではセイゴクラスが中心となる。サイズ的にはライトゲームの範疇(はんちゅう)だ。ワームで狙ってもいいが、オススメはトップゲーム。小型のポッパーやペンシルが面白い。良型を求めるなら港湾部ではなく、河川を中心に狙いたい。
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もちろんアジも忘れてはならない。ポイントは主に常夜灯周り。時期的に小型中心だが、場所によっては15cm級も狙える。夜はサビキよりもルアーに好反応を示す。まだまだ手強いサイズだが、テクニカルなだけにゲーム性は満点だ。
また、流入河川の絡む場所ではクロダイやキビレ、マゴチなども面白い。ボトムを中心に、ジグヘッドやバイブレーションプラグで探るといいだろう。思わぬ良型も潜んでいるので、余裕のあるタックルで挑みたい。