初心者には少しハードルが高いと思われがちな夜の釣り。今回はそんな夜釣りの楽しみ方を指南しよう。

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【2022年】海の陸っぱり夜釣り入門 魅力と注意点を徹底解説

光源を確保しよう

昼間の釣りとの最大の違いは、暗闇によって視覚的な情報が大幅に制限されることだ。安全面はもちろんのこと、道具の扱いにも不自由が生じるため、不慣れな人にとっては確かに厳しい一面もある。

それを解決するための手段は大きく2つ。まずは道具類だ。昼間の通常装備に加え、最低限これだけは用意しておきたいのがヘッドライト。最近はLEDが主流となり、バッテリー消費は抑えられているが、予備の電池も用意しておきたい。

オススメはCOBと呼ばれる面発光の素子を使用したもの。遠くを照らすには不向きだが、広範囲を満遍なく照らしてくれるため、手元の作業が非常にやりやすい。

【2022年】海の陸っぱり夜釣り入門 魅力と注意点を徹底解説ライトは目的に応じて使い分ける(提供:週刊つりニュース中部版 浅井達志)

ライト類に関しては、スポットタイプのハンディライト(懐中電灯)もあると便利だ。使用頻度は低いものの、離れた場所の状況を確認したい場面などでCOBの弱点を補ってくれる。

とはいえ、周囲や水面をむやみに照らすのはマナー違反。最近は強力なライトも多く、無神経な使用はトラブルの原因となるため注意したい。

そしてもう1つの解決策は、常夜灯のある釣り場を選ぶこと。釣り場は都市近郊の港湾部と、港町の漁港に大別される。さすがにライト類が不要になるほど明るくはないが、周囲が見えるだけでも快適性は大きく違ってくる。しかも、集魚効果まで期待できるとなれば狙わない手はない。

タックルも視認性を重視

タックルに関しては、ラインを視認性の高いものに換えておくのがオススメだ。小さなアタリを取る上でも、仕掛けやルアーの位置を知る上でも、ラインが見えるということは非常に大きなアドバンテージになる。

それ以外では、穂先の白いサオもアタリが分かりやすい。ケミホタルなどのマーカーをセットする方法もある。置きザオで狙う場合は、アタリ鈴も便利だ。小型の電池で光る電気ウキも定番のアイテム。夜釣りの機会が多いなら、使用頻度の高い小物類も視認性重視でそろえておこう。

【2022年】海の陸っぱり夜釣り入門 魅力と注意点を徹底解説キビレは夜釣りの好敵手(提供:週刊つりニュース中部版 浅井達志)

また、常夜灯周りではカニなどが浮いてくることも多く、長柄の磯ダモがあれば思わぬお土産が期待できる。予期せぬ大物に備える意味でも、持っていて損はない。

余談だが、夜釣りでは道具の置き場所に気を配るだけでも、快適性に大きな差が出る。散乱していると探すのに手間取るだけでなく、うっかり踏んで破損させてしまうことも多い。1カ所にまとめ、きちんと整理しておくことが大切だ。