サナギエサにアタリが続く

そして2匹目は10分後、同じようなアタリで取り込んだのは34cmのクロダイ。このころになると、ダンゴを投入すると上層にアイゴやヒイラギの姿が見える。試しにコーンを使ってみたが、極端に反応が悪く、やはり太郎さんが言っていた通り、今日の当たりエサはサナギのようだ。

真夏の筏でのカカリ釣りで52cm頭にチヌ9匹 サナギエサにアタリ集中34cmクロダイゲット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

しばらく投入を続けていると、サナギでもエサ取りたちにやられてしまうほど活性が上がってきた。ここではわせ幅を増やしたが、今度は根掛かりがきつくてハリスに傷が付き、消耗が激しい。

そんななかでもダラダラと時合いが続き、午前中に34~52cmのクロダイを4匹仕留めた。

2ケタ目指し追釣

今日は2ケタいけるかと思っていた午後1時ごろ、突然遠くの空に雷鳴が響き渡った。出船前に船長は「天候が急転する予報が出ているので、そのときは一度陸に上がってもらうかもしれない」と言っていた。嫌な雲が近づいてくる。この時期は特に雷が怖いので釣りに集中できない。

幸いにも雨雲は東の方へ逸れてくれた。20分ほどバケツの水をひっくり返すほどの雨に見舞われたが、すぐに回復してひと安心。

真夏の筏でのカカリ釣りで52cm頭にチヌ9匹 サナギエサにアタリ集中42cm手中(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

再開すると、再びアタリが続いて42cm、40cm、38cmと3匹追加し、計7匹のクロダイを仕留めた。「今日は2ケタはいけるんじゃないですか?」と言うと、「頑張ってツ抜けを目指しましょう」と太郎さん。

ツ抜け寸前で無念の納竿

8匹目は午後2時15分、サナギの3個掛けで37cm。続いて午後3時25分にサナギの2個掛けで39cmとツ抜けまであと1匹に迫った。ところが、干潮の潮止まりになると急に状況が変わり、アタリが遠くなってきた。

真夏の筏でのカカリ釣りで52cm頭にチヌ9匹 サナギエサにアタリ集中9匹目は37cm(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

結局、午後5時の納竿時刻まで本命らしきアタリは出ず、無念の納竿となった。「今日はツ抜けはいけると思ったんですけど」と太郎さんも残念がっていた。

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<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

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宝成渡船
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年8月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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