今回の山本太郎カカリ釣り奮釣記は、うだるような暑さが続く8月4日、三重県・南伊勢町迫間浦の宝成渡船を訪れた。深場を狙うか浅場を狙うか迷ったが、船長の勧めに従い、午前5時の一番船でアソダのイカダに渡った。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

真夏の筏でのカカリ釣りで52cm頭にチヌ9匹 サナギエサにアタリ集中

宝成渡船でカカリ釣り

イカダに到着後、太郎さんはアケミの丸貝を5~6個まきながらタックルの準備を始める。モーニングを狙うようだ。

準備が整ったところで、まずはアケミの両貝を落とし込んでいくが、途中で取られてしまう。「ヒイラギでしょうね」と仕掛けを回収。次はアケミの丸貝を投入、着底後、誘いを掛けると何かがアタってくる。しばらくしてサオ先を押さえ込んだところでアワセを入れると、姿を見せたのは25cmほどのヘダイ。この状況に太郎さんは早々にダンゴを準備する。

当日のダンゴは、マルキユーのパワーダンゴチヌ1箱をベースに、大チヌスペシャルハイパー1袋、速戦爆寄せダンゴ1袋、オキアミ+アミエビミックス3kgを混ぜ、最後に活さなぎミンチ激荒を追加した。サシエはオキアミ、サナギ、コーン、アケミ貝を用意していたが、「今日も活丸さなぎ&活さなぎが活躍しそうですね。激荒も最低3枚は欲しいですね」と太郎さん。

ファーストヒットは52cm年無し

ダンゴの準備が整ったところで、1投目は定石通りオキアミでスタート。結果的にオキアミを使ったのはこれが最初で最後だった。

着底後、すぐにダンゴにエサ取りらしき反応が出ている。ダンゴが割れてサシエが出たが、アワセどころがないような小刻みなアタリが続いて終了。仕掛けを回収するとハリスがザラザラになっている。「恐らくフグでしょう」と太郎さん。

次はサナギの1個掛けで投入。しかし、同じようなアタリでサナギが取られる。こんな状況がしばらく続いた午前8時ごろ、ダンゴが割れて3分ほど待っていると、突然サオ先が押さえ込まれた。すかさず鋭いアワセを入れると乗った。

真夏の筏でのカカリ釣りで52cm頭にチヌ9匹 サナギエサにアタリ集中鋭い引き込み(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

最初はあまり引かなかったので大したことはないようだ。だが見ていると突然イカダの下に向かってグングン引き込む。水深は7~8mほどしかないので前後左右によく走ったが、やがて水面に姿を見せたのは目測でも50cm近いクロダイ。無事タモで取り込んで検寸すると、いきなり52cmの年無しクロダイだった。

「サナギの2個掛け、サオ1本弱ほどはわせて待っていたらきましたね。やはり今日もサナギ一本ですね」と太郎さん。