ポイントはレイアウトとタイコの部分

通常「マフラーを変える」といえば、エキゾーストマニホールドや触媒などは含まず、触媒の後からテールエンドまで、もしくはメインサイレンサーを指しています。

エンジンから車体後部の出口まで、ボディ下に取り回されているマフラー。しかし、床下にはミッションやプロペラシャフトなどがあり、さらにボディに近く配置すれば、熱による問題も考えなけれならず、自由に取り回せるわけではありません。また、リアエンド付近にはガソリンタンクが配置されたり、トランクがあったり、市販車のマフラーは、そういったいろいろな制約のなかで工夫し設計されているのです。

次にポイントとなるのが、エンド直前にあるタイコ(サイレンサー)の部分。この部分はグラスウールなどの消音材が詰まっているのですが、この部分をどのような形状やサイズ、あるいは消音効率にするのかで性能が変わってきます。

いわゆる砲弾型のマフラーなどでは、非常に抜けがよく音も大きくなる傾向にありますが、純正のような形状で消音効率を高めつつ、排気効率も上げているものもあります。

とはいえ、マフラーエンドだけで性能が大きく変わるのかというと、そうでもありません。そういった意味では、エンドにつながる中間パイプも変えることがベターです。

一時期はマフラーレスというか、テールエンドを下向きに設計して、バンパースポイラーの裏に隠して、すっきりと見せるという車種もありました。17系クラウンや、20系セルシオなどの時代です。しかし、現在ではマフラーエンドのテール形状は、車のキャラクターとしてデザインされるようになってきました。

最近のバンパー埋込み型マフラーは、目を凝らして見ると、そのなかに本当のマフラーエンドが見えることがあります。つまり、あくまでもデザイン重視で取り付けられているということですね。また、スポーツタイプの車では、センター出しなども設定されるようになってきました。センター出しはレクサスLFAやパガーニ・ゾンダなども採用しております。

エンドを交換するだけであれば、あまりうるさくなることもありませんので、ドレスアップの第一歩としてマフラー交換に挑戦してみませんか?

提供元・CarMe

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