世の中には、思いもよらない方法でお金を手にしている人がいるものです。カットした髪の毛を売るというのも一つの方法です。もしかすると、これまでに髪の毛を売るという発想はあまりなかったかもしれません。ところが、髪の状態によっては、高値で買い取ってもらえる可能性があります。今回は、髪の毛を売りたい方に向けて必要な情報をお伝えします。
髪の毛が売れる理由は?

髪が伸びてくると、美容院で髪を切りますが、普通ならカット後の髪はほうきで履いて産廃として廃棄されることでしょう。とはいえ、切った後の髪には売れる可能性があります。ここでは、なぜ髪が売れるのかを解説します。
売れる理由①カット・カラーリングの練習
美容師は常に技術の練習をしています。カットやカラーリングの練習には一般的にマネキンを使用することが多いですが、カラー・パーマ・セット練習などで人毛マネキンを利用することがあるのです。
人毛でできたマネキンは、より実際のお客さんの髪に近い感覚で扱えるため、人工的な髪と比べて練習にぴったりです。
一般的なマネキンに比べて高価なため、使い捨てのような練習の仕方には使わないとしても、ここぞという練習には人毛マネキンのニーズが高いのです。
売れる理由②ウィッグ・エクステに使われる

髪の毛があるということは、ウィッグやかつら、エクステンションとして販売することも可能です。どうしても人毛でないと、クセのあるツヤが出てしまうことがあります。
最近、ファッションの一部として人気のウィッグやエクステも、人工的なものだと元の髪となじまず、不自然に見えてしまいます。こうした理由から、本物の人の毛の方がニーズが高く、買いたい方がいるというわけです。
がん等の病気や不慮の事故で髪を失った方に、オリジナルの医療用ウィッグを提供する「ヘアドネーション」などもあります。
売れる理由③人形制作にも使われる

日本人形や市松人形など、人毛を使用した人形があります。人毛を使うことで、よりリアルな質感になり、人形の質も高くなります。そのため、こうした商売に関わる業者等では人毛のニーズがあるというわけです。
売れる理由④海外での需要がある
日本人の人毛は、西洋人の髪の毛の約1.5倍の太さがあり、タンパク質が約2倍含まれています。黒くて張りのある日本髪は薬品に弱く、傷みやすいのですが、色が染まりやすく、艶の点でも優れていることから、海外でのニーズも高いです。
髪の毛を売る方法

さて、ここまでで少し触れましたが、人毛の購入先についてもう少し詳しく説明します。実際に人毛を販売するにはどうすればいいのでしょうか。二つの方法を見ていきましょう。
売る方法①ネットオークション
まず、一つめの方法として、ネットオークションを利用することができます。メリットは、価格を個人で設定できることで、業者に売るよりも高く売れる可能性があることです。
しかし、ネットオークションは個人間で行われるため、未払いやなりすましなどのトラブルが発生する可能性があります。なるべく安全に売りたい方は、買取業者や美容院を利用するのが適していると思われます。
売る方法②髪の毛の買取専門業者

オークションを利用するよりももっと手軽に販売したい方におすすめなのが、買取業者を利用することです。人毛の買取を専門に行っている業者であれば、安心して買取を依頼することができます。
事前におおよその査定価格を提示してくれることもありますが、基本は商品を発送してから商品の価値を査定することになります。なお、髪の毛はその場でカットするのではなく、事前にカットしておく必要があります。