目次
最高峰の利便性!工夫をこらしたシートアレンジ&収納も
新型ヴォクシーのライバルはアルファード?
最高峰の利便性!工夫をこらしたシートアレンジ&収納も

とはいえやはりミニバンの「売り」といえば室内空間の広さや居心地、使い勝手だろう。もちろんここにも8年分の進化ははっきりと表れている。
まず運転席からインパネまわりを見ると、先代が“高級志向”を意識した少々こってり系テイストだったのに比べ、新型のインパネはよりすっきりとシンプルになっている。

センターコンソールのモニターサイズが大きくなり、物理的スイッチは少なくなった。そして結果的にそのことがクールでスタイリッシュな印象となっている。

ボディ外寸がほぼ変わっていないため、新型のほうが室内空間が格段に広くなったということはないが、やはりさまざまな部分の使い勝手はよくなっている。



とくに便利なのは3列目「ワンタッチホールドシート」の格納だ。50:50の分割可倒式で、荷室側からシート下のロック解除レバーを引くだけで背もたれが倒れ、左右に跳ね上げられる。先代はそれをゴムとフックで引っ掛けて固定したが、新型は壁側に軽く押すだけでカチッと固定できるようになった。

また世界初となる、バックドアを任意の角度で止めることのできる「フリーストップバックドア」が採用され、パワーバックドア装着車にはトヨタ車として初めて、開閉スイッチをリアクォーターパネル内に配置することでバックドアの角度を確認しながら任意の位置で止められるようになった。
新型ヴォクシーのライバルはアルファード?

8年ぶりのフルモデルチェンジを受けた新型ヴォクシー。
しかしその裏には、初代から変わらないコンセプトで作り続けられてきた20年以上の蓄積があり、結果として5ナンバーサイズ・ミニバンとして最高峰の性能、ユーティリティが備わっていると言える。大きすぎないサイズのクルマで3列シートがほしいという人には間違いのない選択だろう。
ひとつ懸念となるのは価格だ。その全方位的な充実ぶりを反映して、たとえばハイブリッドの4WDモデルでは約400万円と、兄貴分のアルファードと同等の価格になっている。そのため予算によっては、ユーティリティにはほぼ差がない先代の高年式モデルを狙うというのもありだろう。
今回ご紹介する車両はすべて「ネクステージ盛岡店」で取材、撮影させていただいたもの。
車両の詳細はYouTubeチャンネル「CARPRIME」「Koredeチャンネル」でも解説しているので、動画もぜひご覧いただきたい。


文・河西啓介/提供元・CarMe
【関連記事】
・車用キズ消しおすすめ12選!車のキズを消そう【2020年版】
・【2020年版】お金がなくても乗りやすい国産スポーツカーおすすめ10選!平均中古価格も掲載!
・ポルシェに認められたネクセンタイヤ…オールシーズンタイヤ”エヌブルー4シーズン”を飯田裕子氏が徹底解説
・119.9万円から...大人気SUVのトヨタランドクルーザープラドの中古購入をおすすめする理由と評価
・「燃料残量警告灯(ガソリンランプ)」が点滅しても、あと50kmは走行できるって本当?