「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったもので、ときに現実世界でも、われわれが想像し得なかった事件や事故が起こることがある。今回は、実際に起こった驚きの事件・事故を紹介する。

火葬場で大惨事発生!

九州のとある火葬場では、事件が起こった日もご遺体の火葬がしめやかに行われていた。炉に火を入れて15分たった頃、職員がご遺体の状況を確認するために焼き場の小窓を開けたところ、なんと遺体が破裂!肉片が職員の頬をかすめたのだ。 その勢いはすさまじく、職員はあまりの痛さと衝撃で座り込んでしまったほど。あと数センチ肉片がずれていたら、確実に失明していただろう。「もしも…」のことを考えると、職員はしばらく冷や汗が止まらなかったそうだ。

葬儀場に63体もの赤ちゃんの遺体が!

2018年10月19日、ミシガン州デトロイトにあるペリー葬儀場に、警察の立ち入り捜査が入った。そこで警官が目にしたものは、63体におよぶ胎児や乳児の遺体。そのうち27体は冷凍庫で発見されたが、他の36体は冷凍処理されず、箱の中に放置されていたという。なかには2015年に亡くなった遺体もあった、というのだから驚きだ。

ミシガン州では、胎児および乳児の死亡証明書は死後72時間以内に発行しなければならない。しかし、この葬儀場ではその手続きを怠っていた。 さらに同葬儀場は、死亡した胎児や新生児を家族の承諾なしにウェイン州立大学の遺体安置所に保管しており、2018年7月に訴訟を起こされていた。そのうえ、遺体を埋葬していないにもかかわらず、埋葬を済ませたとして、公的保険を不正請求していたことも明るみになったのである。

捜査の結果、ペリー葬儀場は閉鎖され、営業免許もはく奪となった。

カルト宗教が8歳女児の殺害に関与…両親も協力

2022年1月7日、オーストラリアのクイーンズランド州で「1型糖尿病」を患う8歳の女児が必要な治療を受けられないまま病死した。その事件に関与したカルト宗教集団メンバー12人(19~65歳)が7月に殺人罪で起訴された。

同じく女児の病死に関与した両親は1月に殺人と拷問の罪で起訴されている。両親は新たに起訴された12人に協力する形で女児の殺人に関与したことがわかっている。

両親を含む14人は、「神に癒される」との理由でインスリンの投与を止めた。その6日後に女児が死亡するまで、なんの救命措置も行わないまま全員がその場にいた。

そのことがカルト宗教集団による殺人だとみなされ、今回の起訴に至った。

思いもよらないことは身近に潜んでいるかも?

今日も世界のどこかで驚くべき事件や事故が起こっているかもしれない。突然の事件・事故は誰にでも起こりうることだ。明日は我が身と捉え、毎日を丁寧に生きていきたいものである。

文・MONEY TIMES編集部