フェリーを使い、北海道の利尻島(りしりとう)・礼文島(れぶんとう)に行ってきました。その中でも今回は、フェリーの旅について紹介したいと思います。

日本最北端の船旅体験記。利尻島・礼文島へフェリーで行ってきました
(画像=『たびこふれ』より 引用)

稚内港からハートランドフェリーに乗船します

まず、羽田空港から全日空に乗って稚内(わっかない)空港へ。直行便のため、日本最北の空港まで1時間50分で着きます。そこから稚内港へ移動。チケット売り場は一階にあり、フェリーの乗船口は二階にあります。

利尻島・礼文島に行くフェリーは、ハートランドフェリーです。このフェリーは一等席と二等席に分かれています。一等席は指定席ですが、二等席は自由席です。そのため二等席の場合、いい席を取ろうとしたら早めに並んでおく必要があります。

今回、私は二等席のため早めに並ぶことにしました。出発する約1時間前、人はほとんど並んでおらず、前の方に並べました。しかし、この時期は利尻島・礼文島のハイシーズンであるためツアー客が多く、私と同じ飛行機に乗っていたと思われる団体が列に並び始め、一気に列が長くなりました。並んでいる間、特に座るところもなくひたすら立っていたので、少し疲れました。

私が乗った二等席の様子をご紹介します

出発時刻の10~15分前に入船開始。私は船の揺れが少ないと言われる後方へ向かいました。二等席は船の前方にもありますが、やはり揺れの少ない後方が人気です。そのため、最初に後方の二等席が埋まり、前方の席に人が流れていく感じでした。二等席は椅子席ではなく、背もたれがあり、カーペット上に座る感じです。寝そべっている人もいました。

二等席に椅子は全くないのかと言うと、そうではありません。船の中央当たりに優先席があり、そこは二等席ですが椅子があります。また船の最後部には、甲板ベンチ席があり、風を感じながら船旅を楽しめます。ちなみに甲板ベンチ席の近くには喫煙所もありました。

日本最北端の船旅体験記。利尻島・礼文島へフェリーで行ってきました
(画像=『たびこふれ』より 引用)

私が乗船したのは7月上旬ですが、船が出航すると風が冷たく、非常に寒いです。寒さが苦手な人は船内で座った方が良いかもしれません。

私は船内に場所を取りました。二等席には四台のテレビがあり、荷物を置く棚があります。出航後、最初はエンジンによる揺れのみであり、波による揺れではありませんでした。地べたに座るような感じですが、背もたれがあるため、思ったより座りやすく快適でした。ただ、床はカーペットのみのため長時間座るとお尻が痛くなりそうでした。その後、激しい揺れを覚悟していましたが、運が良いことにこの日の海は穏やかで、波による揺れはほとんど感じません。そのため、外の景色を見ようと思い甲板ベンチ席に向かいました。やはり外は風が冷たく寒いです。進行方向左手側にはノシャップ岬など稚内の景色が広がっていました。