大雪高原温泉沼めぐりと赤岳・銀泉台編
大雪高原温泉沼めぐり
さて、今日は層雲峡温泉街から車で約1時間の、大雪高原温泉沼めぐり(標高1,500m)へ。
幸いにも、朝からお天気に恵まれて、ハイキング日和。紅葉への期待も高まります。

ここはヒグマの生息地。野生のヒグマが心地よく過ごす山々を、私たちがちょっとお邪魔させていただくわけです。
この稀有な環境に立ち入るためには、入山前に「ヒグマ情報センター」で監視員から、最新のヒグマ情報とレクチャーを受けることが義務付けられています。

ヒグマの出没状況は、なんと驚きの高さ!
今年7月・8月は、ほぼ毎日といっていいほど、ヒグマが確認されているのです!会ってみたいような・・・、みたくないような・・・、複雑な思いですね。
9月に入れば、ヒグマは冬眠に向け木の実を求め、餌の多い場所へ移動していくそうです。そのため、目撃率も低くなるそうです。
今年も、9月13日を最後に、目撃情報はありません。残念なような・・・、ホッとするような・・・。



レクチャーが終われば、いざ沼めぐりへ!
今回は、緑沼までの往復約2時間半のハイキングコースです。
登山道には、ヒグマの爪痕や糞が。登山者同士、情報を共有できるよう、ヒグマの痕跡には目印がつけられています。


登山道の脇には、温泉が湧きでている箇所もあり、温泉特有の硫黄の匂いがします。
残念ながら、このヤンベ温泉は入浴禁止だそうです。


沼に到着!
入山して歩くこと約1時間、「土俵沼」に到着です。
向こうに見える山頂周辺には、かすかに雪渓が確認できます。

昔は、もっと雪が残っていて、雪渓の白と紅葉の朱がなんともいえない景色をみせてくれたそうです。
温暖化が進み、今では雪渓はほとんどなくなってしまい、雪渓が見られなくなる日もそう遠くないかも・・・とガイドさんが仰っていました。
滝見沼、緑沼へ
土俵沼をあとにすると、水鏡が美しい、「滝見沼」へはすぐ。
風もなく、見事な水鏡の紅葉をみることができました。「美しい」の一言です。

そして、今回の最終目的地である、「緑沼」に到着。
お天気にも恵まれ、山々の稜線(りょうせん)が綺麗にみえます。後方の山々には、ところどころ雪渓も確認でき、こちらも綺麗な水鏡がお出迎えです。癒されますね。


大雪高原温泉沼めぐりは、沼に映る水鏡がとても綺麗な紅葉スポットです。
お天気次第で、紅葉の時期だけでなく、季節を問わず水鏡を楽しめます。ぜひ、訪れてみてくださいね。
たった20分の登山で、絶景の紅葉が見られる銀泉台!
今日は、もう一ヵ所「赤岳・銀泉台」(標高1,620m)へ。

大雪高原沼めぐりから赤岳・銀泉台登山口までは、車で約45分ほどの距離。
登山口から銀泉台へは、20分ほどのハイキングで到着です。

ナナカマドやカエデなどの落葉樹・広葉樹が黄色や朱色に染まり、針葉樹の緑と、空の青も重なって、なんとも言えない美しい景色が目の前に広がります。
まさに絶景!山側を見渡せば紅葉。下を見下ろせば大雪山の山々がひろがります。
登山口から20分で、この絶景。登山に慣れていないという方にもおすすめの大雪山・紅葉絶景スポットです。


【赤岳・銀泉台】
- 住所:上川町層雲峡赤岳銀泉台
さいごに
大雪山といえば、北海道最高峰、日本百名山など、ちょっと手ごわい山にも思えてしまいますが、手軽に楽しめるハイキングコースもあります。
ぜひ、秋の紅葉やお花の綺麗な初夏に、訪れてみてくださいね。非日常の絶景と癒しが味わえますよ!
文・写真・国内現地情報編集部/提供元・たびこふれ
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