目次
■生憎な空模様の二日目。思いつきで立ち寄る名所
●空海ゆかりの手掘り洞穴
●世界平和を祈念する
■キャンプサイト情報
●カッパドキアFAMILY
■生憎な空模様の二日目。思いつきで立ち寄る名所
宵の口にしとしと降り出した雨も夏の風情の一つと、焚き火を絶やさぬよう見守りながら酒に酔いしれる。ほろ酔いのまま床に着けば、ささやかな虫の音を子守唄にぐっすりだ。
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翌朝、雨は上がったものの曇天模様。好意的に捉えれば撤収時に体力を奪われなくて済むと前向きに言い聞かせ、富士山を望む絶景の朝食は諦めた。だが食事自体はしっかりと摂りたいところ。
道の駅で仕入れた「いわしハンバーグ」と青シソ、チーズをホットサンドにした。腹ごしらえが完了したら、気温が上がりきる前に撤収作業に取り掛かる。
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いわしハンバーグがメインの手抜きの一品。青シソとチーズがアクセントになって美味。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
順調に撤収が完了してキャンプ場に別れを告げ、涼を求めて向かった先は「灯籠坂大師の切通しトンネル」だ。近年では“映えスポット”として人気の場所だという。手掘りで抜かれたトンネルのスケール感に驚きつつ、冷んやりとしたトンネル散歩を楽しんだ。
せっかくなので、もう一カ所どこかへ立ち寄りたい。スマホで近隣のスポットを調べたところ東京湾を見晴らす巨大観音、その名も「東京湾観音」があるという。
のどかな農村風景の中、突如として現れる白亜の観音は、東京湾を一望する丘の上に鎮座し、高さ56mの胎内には324段の螺旋階段が設えられ拝観しながら登ることができる。撤収で疲れてはいたがこれも何かの思し召しと思い、最上階まで行くことに。残念ながら生憎の天気で東京湾は霞んでいたが、良い旅の締め括りとなった。
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絶景の「燈籠坂大師の切通しトンネル」。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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胎内にはさまざまな仏様や観音像が安置される。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
●空海ゆかりの手掘り洞穴
弘法大師空海が行脚中に腰を休めたと伝わる東善寺の飛地境内が灯籠坂大師。その大師堂へ続く参道がこの切通しトンネルだ。明治から大正頃に手掘りで造られたとされ、昭和初期に切下げ工事を行い現在の形となった。
燈籠坂大師の切通しトンネル
千葉県富津市萩生8-2
アクセス:館山自動車道「富津竹岡IC」より約5分
●世界平和を祈念する
南房総国定公園の大坪山に鎮座する東京湾観音。昭和36年(1961)、世界平和を祈念して宇佐美政衛氏が私財で建立した。原型作者は彫刻家の長谷川昴氏で、柔和で優しい顔立ちの観音様が東京湾を見守っている。
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東京湾観音
千葉県富津市小久保1588
TEL:0439-65-1222
営業時間:8:00~17:00(受付は〜16:00)
定休日:無休
アクセス:館山自動車道「富津中央IC」より約5分
■キャンプサイト情報
●カッパドキアFAMILY
遺跡のような断崖と海を望むキャンプ場。元は非公開の会員制だったが現在は一般に開かれている。平日であれば予約がなくてもチェックイン可能な場合も。詳しくは問い合わせを。
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千葉県南房総市高崎886-4
TEL:080-9219-9651
営業:通年
料金:使用料大人660円、車1台6600円~
チェックイン:13:00~17:00、チェックアウト:11:00
アクセス:館山自動車道「鋸南富山IC」より約15分
※開設期間、シーズン料金などの詳細はHPでご確認ください。
Text/Tomo Tamura Photo/Fumihiko Ikemoto
提供元・男の隠れ家デジタル
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