目次
■千葉の味を存分に堪能する海鮮キャンプの始まり
●その場で浜焼きも楽しめる
●平成の名水百選にも選出された
●久留里の名水と挑戦する酒造り
●廃校を再生した複合施設
■最高のロケーションで食べて食べて食べまくる
短い梅雨に喜びつつ向かった初夏の千葉県房総半島。断崖絶壁の絶景を望むキャンプ場で、江戸前の海産物と千葉が誇る名水を仕入れて、思うがままに海鮮バーベキューを楽しんだ。
■千葉の味を存分に堪能する海鮮キャンプの始まり
とかく酷暑といわれることが多い昨今の日本の夏。2022年に至っては異例の早さで梅雨が明け、長い夏の始まりに驚いたのも記憶に新しい。本格的な夏の到来を前に体を慣らそうと向かったのは、千葉県南房総市にある「カッパドキアFAMILY」というキャンプ場だ。
![シーフード縛りのソロキャン記|海鮮BBQを千葉の名水と酒で楽しむ](https://cdn.moneytimes.jp/600/900/KUvzjtfBteUKQcYWSgZuvlDuaRxNlJOI/8c2bb2be-8609-4624-aae1-32c5bb088682.jpg)
切り立った断崖を背にしたサイトからの見晴らしは壮大で、天気が良ければ東京湾に浮かぶ富士山や、海に沈む夕陽が楽しめるという。期待と一緒にキャンプギアを車へ詰め込み、アクアラインをひた走る。
海を望むキャンプ場で過ごすなら、食事は海の幸をいただきたい。安直ではあるが地産の食材で料理を楽しむのもキャンプの醍醐味といえる。
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まず最初に立ち寄ったのは木更津市の「厚生水産 富士見営業所」。隣接するカキ小屋が人気の魚介直売店だ。ここは車海老の屋内養殖発祥の地で、屋内いけすと冷却おがくず保存を日本で初めて成功させ、創業者の名前から「杉井式」として特許と実用新案が認められた歴史ある水産会社。
店内奥には立派ないけすがあり、鮮度抜群の魚介類が豊富に並んでいる。店員と相談しながら、ハマグリ、ホタテ、大ぶりの車海老、アサリなどを購入することにした。
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ハマグリやホンビノス貝も並んでいる。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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どれを買うか迷うほどの品揃えだ。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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いけすで養殖される自慢の車海老(大)は3匹で2000円。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
その足で次に向かったのは城下町の風情が残る君津市久留里だ。名水の町として知られ、町中には一般開放された井戸が6つほどあるという。せっかくなら平成の名水百選にも選ばれた久留里の水を汲んで行きたい。
さらに久留里には豊富に湧き出る水を使った酒蔵が5つあるという。ならばと立ち寄ったのは貴重品種の紅小町を使った芋焼酎「紅小町」や「房総ウイスキー」で知られる酒蔵「須藤本家」。
今夜は海鮮料理を肴に、久留里の名酒を名水で割って長い夜を思うがままに堪能しよう。
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久留里の国道沿いにある「高澤の水」。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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君津市の「須藤本家」に立ち寄る。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
独り宴のメニューが整ったところで、足りない食材を確保することにした。地元スーパーで調味料や追加の魚介を購入しつつ訪れたのは「道の駅 保田小学校」だ。
廃校となった小学校をリノベーションした人気の道の駅で、体育館を活用した巨大マルシェ「きょなん楽市」がお目当て。地元農家が手塩にかけて育てた野菜や、千葉県産の加工食品、酒類などが豊富に揃う。朝食用の食材や野菜、地ビールなどを買い込んだ。
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千葉の特産品の品揃えは地域No1だという。道の駅オリジナル商品も並び、見ているだけでも楽しい。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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朝食用に購入した「いわしハンバーグ」(594円)。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
●その場で浜焼きも楽しめる
魚介類専門店として知られ、品質の高さ、鮮度の良さは折り紙付き。カキ小屋では購入したばかりの魚介をバーベキューで味わうことができる人気スポット。
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昭和15年(1940)に「杉井式」の特許などが認められ、翌年に創業した厚生水産。隣接するカキ小屋で浜焼きを楽しむことも可能だ。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
厚生水産 富士見営業所
千葉県木更津市富士見3-4-43
TEL:0438-22-2222
営業時間:8:00~17:30
定休日:元日
アクセス:館山自動車道「木更津南IC」より約10分
●平成の名水百選にも選出された
久留里の数ある井戸水の中でも美味しいと評判の「高澤の水」。国道410号沿いにあり、駐車場から30mほど歩く。
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高澤の水
千葉県君津市久留里
アクセス:圏央道「木更津東IC」より約15分
●久留里の名水と挑戦する酒造り
明治18年(1885)創業の老舗酒蔵。代表銘柄は「天乃原」で、久留里の天然湧水を仕込みに使用する。近年は千葉県初の地ウイスキー「房総ウイスキー」が注目を集め、伝統と進化の両立を続けているのだ。
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須藤本家
千葉県君津市青柳16-10
TEL:0439-27-2024
アクセス:圏央道「木更津東IC」より約13分
●廃校を再生した複合施設
宿泊可能な道の駅として平成27年(2015)にオープン。給食メニューが食べられる「里山食堂」や温浴施設「里の小湯」、特産品の直売所「里山市場きょなん楽市」など、魅力たっぷりだ。
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道の駅 保田小学校
千葉県安房郡鋸南町保田724
TEL:0470-29-5530
営業時間:9:00~17:00
定休日:無休
アクセス:富津館山道路「鋸南保田IC」よりすぐ
■最高のロケーションで食べて食べて食べまくる
道の駅 保田小学校から車を走らせること約10分。細い山道を抜けたどり着いた「カッパドキアFAMILY」は、噂に違わぬ断崖が目の前にそびえ立つ。そのロケーションに圧倒されつつチェックインしたのは、オーシャンビューサイトの中で最も断崖に近いT9サイト。
![シーフード縛りのソロキャン記|海鮮BBQを千葉の名水と酒で楽しむ](https://cdn.moneytimes.jp/600/900/zlNOsRDZJPYwORJXdOfvwnTiHCkIfAFG/73632a4d-17b6-4e86-9332-5ba44159959c.jpg)
どのサイトも地面はフラットで、草刈りも完璧。そのため初心者でも安心して設営ができるが、ペグには注意したい。場所によっては打ち込んで5㎝ほどで岩に当たってしまうのだ。鋳物のハードなペグを使用しなければ、折れてしまったり曲がってしまうだろう。
若干、ペグ打ちに苦心しつつもテントとコットを組み立て、ひと通りサイト設営が完了したら、まずは一杯“おつかれビール”と決め込むことにした。あっという間に地ビールを1本流し込み、さて何から調理しようか。
まず初めに取りかかったのは朝イチで購入した魚介の炭焼き。下ごしらえは熱で丸まらないよう車海老に串打ちするだけ。大粒のハマグリとホタテも並べ、じっくりと焼いていく。貝が開いて頃合いのところで昆布醤油を垂らせば、豪華海鮮バーベキューの完成だ。
![シーフード縛りのソロキャン記|海鮮BBQを千葉の名水と酒で楽しむ](https://cdn.moneytimes.jp/600/400/atwfstIYXONvvaaSKykNKqIBluhgzygN/573f4194-7e43-4c20-84af-67eec8a45c89.jpg)
車海老は尻尾の腹側から串を刺す。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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メインの海鮮バーベキュー。どれも新鮮なので味が濃い。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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手間要らずのアサリの酒蒸し。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
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タラのホイル焼きはニンニクと味噌、マヨネーズでソースを作る。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
車海老は味付けの必要なしで、ちょうど良い塩加減。殻まで柔らかくバリバリと食べ尽くす。あっという間にすべて平らげた後は、炭火を生かしてアサリの酒蒸しをメスティンで。さっと洗った砂抜き済みアサリを日本酒で蒸すだけのシンプルさだが、味は絶品。
ほかにマグロのワサビ醤油ソテーや、タラのニンニク味噌ホイル焼き、タコの和風アヒージョなど食欲の赴くままに作っては食べ、作っては食べを繰り返し、夜が更けていくのである。
かたわらには芋焼酎「紅小町」。クセがなくまろやかな久留里の名水で割って飲めば、芋本来の豊潤な香りがさらに引き立ち飲み口も爽やか。「房総ウイスキー」は華やかな甘さと香りが、魚介の風味にも合う。食中酒としても成立するバランスの良さだ。
![シーフード縛りのソロキャン記|海鮮BBQを千葉の名水と酒で楽しむ](https://cdn.moneytimes.jp/600/900/UbofLMTDztlfizNMdoCBEXbUWavJBEiM/84c5c9cf-6f24-4e07-8cca-57fdf2b51444.jpg)
マグロは柵のまま鉄板で焼き目をつけるだけ。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
![シーフード縛りのソロキャン記|海鮮BBQを千葉の名水と酒で楽しむ](https://cdn.moneytimes.jp/600/900/NCzmWbWbcmeafUrRqggbXklnZhmpxqrv/53fbe30c-a8e0-4daa-bb7e-6d50224092ae.jpg)
ソロキャンプ飯の醍醐味は誰にも気を使わず、食べたいものを食べたい時に、好きなように調理して食べられることだろう。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
![シーフード縛りのソロキャン記|海鮮BBQを千葉の名水と酒で楽しむ](https://cdn.moneytimes.jp/600/900/hLUVNXSkVPjyIRIdhfZQaKYAaipqdGAX/12a7e8f8-f411-4cf9-86d4-d72796991569.jpg)
芋の香りがかなり豊潤で、芋焼酎好きにはたまらない仕上がりの「紅小町」。、『男の隠れ家デジタル』より引用)
![シーフード縛りのソロキャン記|海鮮BBQを千葉の名水と酒で楽しむ](https://cdn.moneytimes.jp/600/400/ssUfeHqiABXyjsGsghOUQoQwwKRTDAnU/d70aa45d-6dc4-4df8-b626-bcf6a41a085b.jpg)
焚き火で作るタコの和風アヒージョ。味付けはニンニクと白出汁のみ。、『男の隠れ家デジタル』より引用)