電子レンジで食材が温まらない時、その原因や対処法を知っておくことが大切です。しかし、いくつかの対処法を試してみても改善しないという時は、「修理」「買い替え」「処分」をする流れになります。そこで今回は、電子レンジが温まらない原因と対処法に加え、修理費用の目安と処分方法について解説していきます。
目次
電子レンジが温まらないときにすべきこと
それでも電子レンジが温まらない原因や対処法
電子レンジが温まらないときにすべきこと

電子レンジが温まらないときは、一時的な不具合が起きていることがあります。まずは基本の対処法からご紹介します。
電源を抜き差ししてみる
電子レンジが温まらない時は、再起動をすることで不具合が改善することがあります。不具合が生じた時は、一度コンセントから電源コード抜いて、10分ほど放置してから再度コンセントをさしてみてください。
電源を入れたときにエラーメッセージが出た場合は、取扱説明書に従って対処する必要があります。簡単にエラーが解消する場合と、修理が必要な場合があるので、状況に応じてメーカーに問い合わせをしましょう。
温めようとしている容器を確認する

電子レンジを使う時に食材を入れる容器が不適切だと、食材がしっかり温まらないことがあります。この場合、電子レンジが故障しているわけではないので、容器選びを見直してみると良いでしょう。具体的には、以下の2点に気を付けるのが望ましいです。
【マイクロ波が通りやすい容器を使う】
電子レンジのマイクロ波が通りにくい容器を使うと、食材が温まりにくくなる原因になるので注意が必要です。マイクロ波が通りにくいのは、紙製や木製などの水分を多く含む素材でつくられた容器や金属で装飾されているお皿です。食材を入れる際は、装飾のない陶器や磁器、耐熱性ガラス、耐熱性プラスチック容器、シリコン製の容器を使いましょう。
【食材の量に適した容器を使う】
少量の食材を温めるために大きい容器を使うと、温めるのに時間がかかったり、加熱されすぎてしまうことがあります。食べ残しなどを温める時は小さめの器に移し替えるなど、食材の量に合わせた容器を選ぶようにしましょう。
電子レンジ内を掃除する
電子レンジの庫内が汚れていると、食材が温まらなくなる原因になります。電子レンジの使用頻度はご家庭によってさまざまですが、汚れが目立ってきてから掃除をするというケースが多い家電のひとつです。しかし、思いのほか汚れがたまりやすく、なにより食べ物を入れる家電でもあるので、こまめに掃除をするのが望ましいです。
それほど汚れが付いていない場合は水分をかたく絞った布巾で拭く程度で良いですが、電子レンジの汚れは固まっていることが多いです。頑固な汚れは重曹とお湯を使って掃除をするとスムーズに落とせます。側面や天板、ターンテーブルの周辺など全体の汚れを取り除きましょう。
それでも電子レンジが温まらない原因や対処法

それでも電子レンジが温まらない場合は、故障している可能性が高くなります。電子レンジの故障が疑わ れる場合は、参考にしてみてください。
故障している可能性がある
基本の対処法である電子レンジの再起動をして、適切な容器を使っているにも関わらず食材が温まらないという場合は、電子レンジが故障している可能性が高いです。
電子レンジが温まらない理由はマグネトロンが原因であることがほとんどです。マグネトロンとは加熱するためにマイクロ波を発生させている部品のことで、寿命は約2,000時間と言われています。マグネトロンは自分で修理できないため、修理に出す必要があります。
メーカーに修理を依頼する

電子レンジの修理を考えている場合は、メーカーに現在の状態を伝えて見積もりをしてもらいましょう。修理代が高額である場合は、修理にこだわらず買い替えも選択肢に入れてみてください。
その理由として、電子レンジが古い機種だと「交換する部品がメーカーに保管されていないことがある」「修理ができたとしても、他の箇所が続けて故障することがある」といった懸念が挙げられます。
そのため、使用してきた頻度や期間、故障内容、修理費用などをふまえて修理を依頼するか検討することをおすすめします。
新しい電子レンジに買い替える
家電量販店などで販売されている電子レンジを見てみると、温めだけのシンプルな機能で安価な商品が増えてきているため、高額な修理費用を払ってまで同じ電子レンジを使い続ける必要がなくなっています。
しかし、高機能なスチームオーブンレンジだと本体価格が高くなるため、修理したほうが安くなる可能性が高いです。そのため、電子レンジの調子が悪い場合、修理に出すのか買い替えるかは現在使用している電子レンジのスペックや購入額、修理費用などを比較しながら決めると良いでしょう。