世界屈指のデザイン会社「イタルデザイン」と日産の提携により誕生した『Nissan GT-R50 by Italdesign』が話題になっています。この特別なモデルとともに、近年、イタルデザインが手がけたカッコいいクルマを紹介します。
目次
イタルデザインとは?
Nissan GT-R 50 by Italdesign
イタルデザインとは?
イタルデザインは、おもに自動車のデザインや開発を手がける会社として、イタリアの工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロと、技術者のアルド・マントヴァーニによって1968年に設立されました。
現在は、自動車のデザインや、コンセプト策定、設計、プロトタイプ(試作車)の製作、テスト、チューニング、コンサルタントなど、自動車メーカーと協力しながら車両開発のあらゆる段階に関わるサービスを提供しています。
これまで、スポーツカーだけでなくセダンやコンパクトカー、SUVなどあらゆるジャンルの開発を行い、イタリアならではのデザインセンスと機能性を両立させた魅力的なモデルを数多く誕生させてきました。その一方で、自動車新興国の中国やマレーシアのメーカーの自動車開発も手がけています。
そんなイタルデザインが手がけた、カッコいいクルマを紹介しましょう。
Nissan GT-R 50 by Italdesign
「50」という数字のとおり、今年はイタルデザイン誕生から50周年、そして来年はスカイラインGT-R誕生から50周年を記念して誕生した、特別なコラボモデルです。
日産 GT-R NISMOをベースに、イタルデザインが開発、設計、製造を担当し、外装・内装デザインは、日産デザインセンターが担当しています。
基本的なシルエットはGT-Rのそれですが、鋭いラインのLEDヘッドライトや張り出したフロントグリル、低くなったルーフ、昇降式のリアスポイラー、そしてGT-Rらしく丸型ながらも空洞をLEDで囲む、まるでジェットエンジンの出口のようなデザインのテールライトが、ただならぬ雰囲気を醸し出しています。
ボディカラーは、リキッドキネティックグレイという専用色で、フロントグリルやリアエンドまわりはエナジティックシグマゴールドという鈍い輝きの金色がアクセントに使われています。
インテリアもベーシックなGT-Rと雰囲気が異なり、カーボンファイバーや黒のイタリアンレザーを貴重に、ゴールドのアクセントが施されています。
エンジンは、3.8L V6ツインターボがニスモの手作業により組み立てられ、最高出力は530kW(720ps)、最大トルクは780Nmとなり、ベースモデルに比べて大幅にスペックが向上。このビッグパワーに対応するため、新たなサスペンションとブレーキが採用されています。
GT-R 50は、50台限定で販売される可能性があり、価格は90万ユーロ(日本円でおよそ1億1,700万円)からと予想されています。