今回は、今年から再び釣りが解禁された福島県・伊達市にある高子沼を紹介する。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 中村直樹)

独特の食感『いかにんじん』

福島県へ行くと、必ず食べたくなるのが福島県の郷土料理『いかにんじん』だ。細切りにしたスルメイカとニンジンを、醤油・みりん・酒で作ったタレに漬け込んだ漬物で、独特の食感と甘辛い味付けが何ともたまらないのだ。

福島県では当たり前のように食卓に並び、ご飯のお供や酒のつまみに重宝されている。県内のスーパーやコンビニでは、当たり前のように売られている。

ヘラブナ釣りとセットで楽しみたい郷土料理:福島・高子沼といかにんじん
(画像=スルメとにんじんの漬物・いかにんじん(提供:週刊へらニュース 中村直樹)、『TSURINEWS』より引用)

もともとは保存食として作られていたそうで、中通り北部が発祥の地と言われている。つけダレに数日間漬けて作られるため長持ちし、雪が多く冬に作物を収穫しにくい福島県では、古くから親しまれていたそうだ。

味の感じとしては”松前漬けの昆布が入っていないバージョン”と、思ってもらえれば間違いない。「こ、こ、これは」と言うような味ではなく、素朴で優しい味だ。飽きがこなくて憎めない存在、それが『いかにんじん』なのだ。

型のよさが魅力の高子沼

いかにんじん発祥の中通り北部に位置するのが、今年から再び釣りが解禁された、伊達市にある高子沼。かつては日研・全放協から定期放流され、例会はもちろん、日研の地区大会も行われていた、福島を代表する名釣り場だ。

同沼の魅力は、何と言っても型のよさ。アベレージが尺2寸~尺3寸で、40cmオーバーも当たり前のように顔を見せてくれる。竿を折らんばかりの強い引きに驚くはずだ。