かわいらしい見た目で人気の高いハリネズミ。ハリネズミは自宅での飼育が可能ですが、実は暑さや寒さに弱い生き物です。夏眠になると命の危険もあるため、飼い主がしっかり暑さ対策を行いましょう。当記事では、ハリネズミの暑さ対策に加え、活躍するグッズもご紹介します。
目次
ハリネズミの暑さ対策を知ろう!
ハリネズミに適切な温度や湿度を解説!
ハリネズミの暑さ対策を知ろう!
ハリネズミの飼育方法をチェック!
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小さな体にとげとげの針が特徴的なハリネズミ。ハリネズミは小動物の中でも人気のある生き物ですが、実は暑さや寒さ、湿気に弱い生き物です。そのため、ハリネズミを飼育する際には、暑さ対策が大切となります。
ハリネズミは極端な暑さに晒されると、「夏眠」と呼ばれる症状に陥る危険性があり、これは最悪の場合、命を落としかねない厄介な症状です。
最適な暑さ対策知っている?
ハリネズミを健康かつ元気に育てるため、飼い主であるあなたが、最適な暑さ対策を知りましょう。当記事では、ハリネズミに関する暑さ対策について解説します。最適な温度や湿度、「夏眠」の症状や予防に加え、暑さ対策に活用できるグッズもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハリネズミに適切な温度や湿度を解説!
ハリネズミ飼育に最適な温度と湿度は?
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ハリネズミの暑さ対策を知る上で、温度と湿度の管理は欠かせません。ハリネズミにとって最適な温度は24〜28℃、湿度は40%以下。これらを1年中保つ必要があります。
ハリネズミは、30℃以上が続くと夏眠になりやすく、命に関わるので注意が必要です。ただし、湿度40%以下を保つのは難しいので、50%未満を基準としてよいでしょう。また、窓際は温度が上昇します。暑さ対策として、ケージは部屋の中央が最適です。
ハリネズミの暑さ対策1:飼育環境
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ハリネズミの暑さ対策を行う上で、飼育環境は重要なポイントです。特に、室内の温度・湿度管理は必須となります。その他にも、夏場は菌が繁殖しやすいので、ケージ内の掃除も大切です。
ケージ内を綺麗に保つことで、ハリネズミが病気に罹りにくくなります。ハリネズミの暑さ対策である、直射日光に対する注意点やエアコンの使い方。保冷剤や除湿機の活用方法まで解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハリネズミの暑さ対策2:直射日光に注意
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ハリネズミの暑さ対策の1つとして、ケージは直射日光に注意して設置しましょう。真夏は直射日光が当たることで、ケージ内の温度上昇を招きます。ですので、直射日光が当たる場所は、暑さに弱いハリネズミには向きません。
また、ハリネズミの暑さ対策を考慮するなら、金網ケージの使用をおすすめします。金網ケージは風通しがよく、熱も籠もりにくいので、ハリネズミの暑さ対策に最適です。
ハリネズミの暑さ対策3:エアコンで快適に!
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ハリネズミの暑さ対策には、エアコンが便利。エアコンを活用すれば適温を保ちやすく、ハリネズミも快適に夏を越せます。エアコンの設定温度は、ハリネズミに適温な24〜28℃にしましょう。
また、ケージはエアコンの風が直接当たらない場所に設置してください。電気代がかかるので躊躇する人がいますが、最近はエアコンの電気代はあまり高くなりません。ハリネズミの暑さ対策のために、エアコンの使用をおすすめします。
ハリネズミの暑さ対策4:保冷剤でひんやり
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ハリネズミの暑さ対策には、保冷剤も活躍します。冷やした保冷剤をケージに入れれば、内部の温度を下げる効果があるのです。ただし、保冷剤を使用する際には、いくつか注意点があります。
それは、必ずタオルで包んでからケージに入れること。そのまま入れると、凍傷や気温が下がりすぎるという危険性があります。また、噛み癖があるハリネズミは誤飲のリスクがあるので、暑さ対策といえ使用しないでくださいね。
ハリネズミの暑さ対策5:除湿機で調整
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ハリネズミの暑さ対策の一環として、湿度管理も重要です。ハリネズミは湿度が高いと、「湿性皮膚炎」という皮膚疾患を起こす可能性があります。そのため、ケージ内の湿度は除湿機で調整しましょう。
特に梅雨や夏場は湿度が高くなりやすいため、注意が必要です。ただし、乾燥のしすぎはフケの発生原因になります。暑さ対策に湿度計を確認しながら、40%程度を保ってくださいね。
ハリネズミの暑さ対策で大切なこと!夏眠に注意!
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ハリネズミは、32度以上が続くと「夏眠」を起こす危険性があります。夏眠とは、ハリネズミがぐったりとして動かなくなる状態です。最悪の場合、衰弱死する可能性があるので注意してください。
そして、夏眠を防ぐためには、適切な温度・湿度を保つことが重要です。ですので、暑さ対策を徹底しましょう。夏眠の症状や陥りやすい状態、対処法について解説します。
ハリネズミの夏眠はどんな症状?
暑さ対策を怠りハリネズミが夏眠すると、ぐったりして動かなくなります。まず温度が上昇するとハリネズミの体温が上がり、鼓動がはやくなる、よだれが多くなるといった「熱中症」の症状が表れるのです。
夏眠は仮死状態なので、続くと衰弱死する危険があります。突然動かなくなったり、食事を摂らなくなると注意が必要です。すぐにケージ内の環境を見直し、ハリネズミの身体を優しく冷やしてあげましょう。
夏眠になりやすい飼育環境
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ハリネズミが夏眠になりやすい飼育環境とは、高温多湿です。温度が32℃を超えたり、30℃未満でも湿度が高いと、夏眠を起こす可能性があります。
暑さ対策を徹底し、夏眠を予防しましょう。ハリネズミは、人間のような汗による体温管理ができないため、暑さ対策が不十分だと夏眠します。暑さを感じると手足を伸ばし、床との接地面積を広げて体温調整を行うので、夏眠であれば素早い対応が必要になるのです。
夏眠の対処法!
万が一、ハリネズミの暑さ対策が不十分だったり、他の理由が重なり夏眠を起こしてしまった場合には、すぐに対処しましょう。夏眠の対処方法は、まず身体を冷やすこと。
涼しい場所に移し、冷やしたタオルをビニール袋に入れて身体に当てましょう。このとき、急激に体温を下げてはいけません。あくまで、体温を徐々に下げることが大切です。タオルを当てたり離したりしながら、様子を見ましょう。
夏眠したら診察を!
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ハリネズミが夏眠してしまったら、前述した対処方法を迅速に行います。余程の重症でなければ、徐々に元気を取り戻すでしょう。
しかし、元気になったからといってそのまま放置してはいけません。夏眠を起こすと、外見ではわからない内蔵部分に損傷を負っている可能性があります。そのため、ハリネズミが元気に動き出しても、動物病院で受診しましょう。その後の暑さ対策も入念にしてください。
ハリネズミの飼育の基本!ケージ内を清潔に保つ
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ハリネズミの健康維持のためには、暑さ対策以外にも、ケージ内を清潔に保つ必要があります。水やフードは放置せず、都度新しいものに取り替えましょう。
特に、夏場は水やフードが痛みやすいので注意してください。ハリネズミのケージにはいくつか種類がありますが、金網タイプが掃除もしやすくおすすめです。水槽タイプはガラス製だと重く、木製は汚れが落ちにくいというデメリットがあります。好みに合わせて選びましょう。
夏眠だけじゃない冬眠にも注意!
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ハリネズミは暑さだけでなく、寒さにも弱い生き物です。ですので、寒い時期の「冬眠」にも注意を払いましょう。冬眠の症状は、夏眠とよく似ています。ハリネズミは20℃以下の状態が続くと冷たくなり、丸まったまま動かなくなってしまうのです。冬眠も夏眠と同様、放置しておくと命に関わります。発見次第すぐに対処しましょう。
冬眠の対処法
冬眠の対処法は、まず身体を温めることです。徐々に温めることを意識し、ドライヤーなどの使用は避けてください。おすすめはペットヒーターや湯たんぽです。少し回復が見られたら、水分補給をさせましょう。
水にスポーツドリンクやはちみつ、ブドウ糖などを混ぜたものが最適です。ハリネズミの冬眠予防のためにも、冬場は温度を暖かく保ちましょう。冬眠は「金網ケージを保湿シートで巻く」「ペットヒーターを使用する」などで防げます。
冬眠したら診察を
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ハリネズミが冷たくなり、動かない場合には冬眠が疑われます。対処を施し元気になっても、見えない部分に損傷が残っている場合があるので、必ず病院を受診しましょう。
また、ハリネズミの中でも「ヨツユビハリネズミ」は冬眠しません。ヨツユビハリネズミが冷たく動かない場合には、低体温症の可能性があります。冬眠と同様の対処法を行い、速やかに医師へ相談してください。ハリネズミには、暑さ対策と合わせて寒さ対策も大切です。