ヘルメットは、バイクに乗るために道路交通法で定められているだけではなく、ライダーの頭を守るために非常に重要な装備でもある。万一の事故にあった時、最悪の結果を招く一番の原因となる損傷部位は、頭部。
命を守るためにも、適切なサイズや安全規格に適合したもの(通常の走行ならPSC・SG・JIS適合で十分な安全性が確保できる)を選ぶのははもちろん、正しい装着法やメンテナンスなどもしっかり知っておきたい。
また、サイズだけでなく、装着時の視界・通気性・重量による違いもあるので、ネット通販などで購入予定であったとしても、一度でも試着してみることを強くオススメする。
しっかりしたものを選ぶと、決して安い買い物ではないヘルメットだが、長く安全に快適なバイクライフを楽しむためにも、妥協はするべきではない! 安物買いの銭失いならまだしも、命失いは絶対に避けたい……。
そしてヘルメット選びとは関係ないが、ひとつ。「アゴ紐はしっかりとしめよう」。中途半端では安全性が激減するし、しめずにかぶっただけのアゴ紐プラーン……は言語道断。自殺行為でしかない。
目次
ヘルメットの種類とその機能や特徴を知ろう
フルフェイスヘルメット
ヘルメットの種類とその機能や特徴を知ろう
ヘルメットには、メーカーやヘルメットタイプだけでなくカラーパターン(カラーモデル/グラフィックモデル/レプリカモデルなど)もさまざまあり、一見その選択肢の多さにビックリするだろう。
普段バイクに乗るのに使うだけならば、道路交通法を守ったバイク用ヘルメットであれば、じつはどのようなタイプを選んでも個人の自由なのだが、より安全に快適に走りを楽しむなら、用途に応じた機能を持つヘルメットタイプを選ぶのがいいだろう。
用途に応じたと書いたが、ヘルメットタイプ自体の用途に応じた機能で選ぶのはもちろんだが、メガネを着用するから……レースやレプリカモデルに合わせたいから……景色を広い視野で楽しみたいから……短距離しか走らないから気軽に脱ぎ着したい……インカムを多用するのでインカム装着スペースのあるモデルを……など、個人的な理由による用途でも構わないのだ。
フルフェイスヘルメット
顔全体が覆われているので安全で防風性が高く、最も安全性を重視したヘルメット。オンロードバイクにマッチする。高速走行時に風切り音が少なく、空気を取り入れる機能など高性能なものも多く、快適性にも優れるが、夏は暑い。ワイディングやサーキットなどスポーツ走行を楽しみたいなら、安全面でもフルフェイス一択。なお、サーキットでのスポーツ走行ではフルフェイス着用が前提となっている。