「毎月のスマホ料金を節約したい!」と考えている人におすすめなのが、スマホを安く利用できる格安SIM(スマホ)。この格安SIMに変えたいけど、選べる会社が多くてどれを使えばお得なのかわからない人もいるのではないだろうか。

今回は格安SIMの選び方や乗り換えに必要な情報を解説する。さらに、数ある会社の中からおすすめの格安SIMをピックアップするので、ぜひ参考にしてほしい。

そもそも格安SIMとは?

【2022年最新】格安SIM(スマホ)おすすめ比較4選!選び方を徹底解説
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

格安SIMとは、ソフトバンク・NTTドコモ・auの大手携帯電話会社(以降、キャリア)と比較して「格安」で利用できる通信サービスとのこと。

「MVNO」と呼ばれる格安SIMを提供する会社は、キャリアから回線を借りることで、設備費を抑えてモバイル通信を格安で提供している。キャリアの月額料金よりもリーズナブルに利用できるので、スマホ料金の節約に大きく貢献してくれる。

キャリア回線を使っているので、通信範囲はキャリアと同じ。通信クオリティが高くて安く使えるのが魅力だ。

一方で最近では、各キャリアが自社回線を使った格安SIM・スマホプランを提供している。こちらは申し込みや各種サポートをWebに限定することで料金を安くしている。

どうして格安SIMは安いの?

格安SIMがキャリアより安い料金で通信を提供できる理由は、下記の2点が挙げられる。

・通信設備の維持費がかかっていない
・実店舗がない場合が多く、人件費がかからない

MVNOはキャリアから回線を借りてユーザーに提供しているため、キャリアのように通信設備や維持費がかからない。さらに、実店舗がない分人件費も大きく削減しているので、モバイル通信を安く提供できるのだ。

仮想移動体通信事業者(MVNO)って何?

「仮想移動体通信事業者(MVNO)」とはキャリアから回線を借りて通信サービスを提供している会社のことで、「格安SIM」も同じ意味で使われる。以下はMVNOに当てはまる会社だ。

MVNO

・mineo
・BIGLOBE モバイル
・UQ mobile

上記以外にも数多くあり、あなたに合ったプランを提供している会社を選べるのが魅力。

MVNOに対して、自前の回線を提供している会社を「移動体通信事業者(MNO)」という。MNOに当たる会社は下記の通りだ。

MNO

・NTTドコモ
・au
・Softbank
・楽天モバイル

MVNOはMNOから回線を借りている形で運営されているので、通信はMNOよりも不安定なことが多いものの、通信範囲はMNOと同様となっている。

格安SIMと格安スマホって違うの?

格安SIMとは先述したように格安でモバイルサービスを提供している会社。格安スマホは一般的な価格よりも格安で購入できるスマホ端末を指す。

格安SIMは通信サービスそのもの、格安スマホはスマホ端末という理解でいいだろう。

格安SIMのメリット・デメリット

【2022年最新】格安SIM(スマホ)おすすめ比較4選!選び方を徹底解説
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

格安SIMのメリット・デメリットをまとめた。

格安SIMのメリット

・大手キャリアよりも月額料金が安くなる
・シンプルな料金体系
・最低契約期間が大手キャリアより短い
・キャリアの電話番号は引き継げる

格安SIMのデメリット

・大手キャリアと比べると通信速度が不安定
・店舗が少なく、サポートが弱い傾向
・キャリアメールは使えない
・支払い方法が口座振替がなく、クレジットカードのみの会社が多い
・初期設定(APN)などを自分でする必要がある
・専用アプリを使わないと通話料がお得にならない
・LINEのID検索ができないことも

各メリット・デメリットを詳しく解説するので、参考にしよう。

メリット

大手キャリアよりも月額料金が安くなる

格安SIMを使えば大手キャリアよりも月額料金が安くなる。具体的にどれだけ安くなるのか、mineoとドコモで比較してみた。

会社プラン月額料金(税込)
mineoデュアルタイプ(音声通話+データ通信)5GB1,518円
ドコモ5Gギガライト(~3GB)4,565円

上記の比較でもわかるように、3千円近く安くなるケースも少なくない。キャリアの料金に不満を感じている方は、格安SIMも検討しよう。

シンプルな料金体系

格安SIMはシンプルな料金体系の会社が多い。基本的に利用プランと使えるデータ容量ごとで料金が決まっており、実際にいくら払うことになるのかわかりやすくなっている。

キャリアの場合だと、従量制であったりオプション料金と混合していたりと、実際にいくら支払うことになるか分かりづらい場合がある。

格安SIMはシンプルな料金体系で、各社で料金を比較しやすいのも魅力だ。

最低契約期間が大手キャリアより短い

格安SIMは大手キャリアのような2年契約はなく、最低契約期間は長くて1年。最低契約期間を設けていない会社も増えている。なので、もし実際に使ってみてあなたに合わなければ、他の会社にすぐに乗り換えられるのも魅力だ。

ただし、乗り換える際には解約金が必要になる。それでも税込1,100円ほどであるケースが多いので、大きな負担にはならない。

電話番号は引き継げる

キャリアから使っている電話番号を格安SIMでも引き継ぎできる。なので、格安SIMを新規契約した後、新たに電話番号を取得する必要はない。

ただし、電話番号を引き継ぐ際はMNPの手続き作業が必要になる。手数料はかからないケースが多いが、手続きが必要なことを覚えておこう。

デメリット

大手キャリアと比べると通信速度が不安定

格安SIMは主に昼間や夕方などスマホ利用者が多くなる時間帯で通信が乱れやすい。

通信が不安定になることで、動画やSNSの閲覧などに時間がかかり、不便さを感じるかもしれない。対して大手キャリアは時間帯によって通信が不安定になることは少ない。格安SIMを使うなら、不安定な時間帯は公衆無線LANを活用するのがおすすめだ。

なんで格安SIMの速度は遅くなる? 通信の不安定さは格安SIMがキャリアから回線を借りていることが原因で起こる。キャリアは複数の回線帯域を使えるので、スマホ利用者が増えても問題なく使えるが、格安SIMは 利用できる回線帯域自体が少ないので、利用者の増加に耐えられなくなる。

道路で例えると、格安SIMは100台の車を通さなければならないのに、道路は1本しかない状態。結果、渋滞が起こり通信速度の低下に繋がる。一方で、キャリアは道路を複数持っているので、快適さを維持できるのだ。

現状、格安SIMの会社によっては少しずつ改善しているところもあるが、まだ不安定さが残っている。

店舗が少なく、サポートが弱い傾向

格安SIMは店舗が少なく、大手キャリアと比べるとサポートが弱い。わからないことがあったとしても、キャリアのように手軽に相談できる店舗がなく、自分で調べることになる。もしくは、電話窓口やチャットを使ってのサポートでの対応になるので、人によっては不便さを感じるかもしれない。さらに、サポートに相談しても回答時間が長いなど問題点もある。

一部の格安SIMでは実店舗を増やしたり、キャリアの店舗でも手続きができたりと、サポートは改善傾向にある。しかし店舗や電話窓口がないと、早く答えが欲しい人にはデメリットが大きい。 サポート窓口があったほうが安心という人は事前に店舗数などサポート体制を確認しよう。

キャリアメールは使えない

格安SIMでは基本的にキャリアメールが提供されないため、メールを使用する場合は、GmailやYahoo!メールのようなフリーのメールサービスを使うといいだろう。

そのため、キャリアメールを利用している方は格安SIMに乗り換える前に、新しく作成したフリーメールへの移行を進めておくといい。

支払い方法がクレジットカードのみの会社が多い

支払い方法に口座振替を用意しておらず、クレジットカードのみ対応している格安SIMが多いため、 クレジットカードを持っていない方は注意が必要だ。

初期設定(APN)などが必要になる

格安SIMでは、キャリアの場合は店舗などで対応してくれていた初期設定(APN)を、自分で行わなければいけない。

手順は各格安SIMの公式ページで解説されていたり、説明書を同封してくれたりしてくれるが、詳しい方法は自分で調べる必要がある。そのため、機械が苦手な方にはややハードルが高いのがデメリット。不安な方は今使っているスマホの設定内容を事前に確認するなど準備をしておこう。

専用アプリを使わないと通話料がお得にならない

格安SIMでは「10分かけ放題、通話料○%OFF」といった通話料がお得になるオプションサービスを提供している。

ただしこれらのサービスの多くは、専用の通話アプリを使う必要がある。指定のアプリを使わず電話すると高額な通話料が請求される、という場合もあるので注意が必要だ。

LINEのID検索ができない場合も

LINEのID検索には年齢確認が必要だ。年齢確認はキャリアの契約情報と照会するため、格安SIMでは年齢確認が取れず、ID検索ができない場合がある。

ただし、ID検索以外にも、QRコードなどLINEの交換手段は複数あるためそこまで不便さはない。