同期能力=魅力がなくてもとりあえずテンションを上げるといい

「異性への魅力の正体」は手汗などの生理的反応を同期させる能力だった
(画像=同期能力=魅力がなくてもとりあえずテンションを上げるといい / Credit:Canva . ナゾロジー編集部、『ナゾロジー』より引用)

もし他人の心の機微を測る力がダメダメだとしても、まだ勝機はあります。

例えば、ジェットコースターに乗る前と後の魅力値の変化は有名です。

ジェットコースターに乗る前の並んでいる人と、ジェットコースターから降りてきた直後の人たちの魅力値の統計的データを分析したところ、降りてきた直後のほうが高いことが判明しているからです。

これは、人間は生理的同期能力に加えて、より覚せい状態の高い人間を魅力的と判断する性質があることを示します。

相手の心の機微がわからなくても、テンションが高ければごまかせるかもしれません。

研究者たちは今後、生理的同期能力(魅力)が初対面意外のカップルや同性間、他の社会的場面でどのように評価されるかを調べていくとのこと。

曖昧で概念でしかなかった「魅力」の正体の解明が進めば、モテない人にも大きなチャンスが巡ってくるかもしれません。


参考文献

The science of love: Copying body language on a date does NOT indicate attraction but ‘sweating in sync’ does, study reveals

元論文

Physiological synchrony is associated with attraction in a blind date setting


提供元・ナゾロジー

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