2.「大釣り」情報で錯覚
さらにメーカー系スポンサーの釣り番組が輪をかけています。タコエギ釣り市場のメーカーさんの新製品売り出しの釣り番組です。何人もの釣れた場面だけ撮影して編集すると、大釣りのように見えます。釣り番組で釣果を最後に見せるようなものはまずないですよね。
おそらく、釣れている場面ばかりを見て「5~6月でも釣行すればたくさん釣れる」と勘違いしてしまったのが、原因の二つ目でしょう。タコガールまで登場して、年々賑やかになるタコ市場に惑わされています。
3.タコのエサが浅場に少ない
原因の三つ目は、勘違いでなく釣り場の状況です。
関西は梅雨入りなどと言っていますが、本格的な雨がありません。雨が降らないと河川の水が少なく、植物性プランクトンが海に入らず、動物性プランクトンも増えず、それを食べる小魚や甲殻類が育ちません。これらは、マダコの大好物で、エサの多い場所がタコの居場所、いわゆる釣れるポイントになりますが、浅場の10~15mラインのエサが少なくどこかへ姿を消して、深場のポイントでタコはエサを食べ、浅場からタコは姿を消したと思います。
乗合船は、深場40mラインに行く機会が増えるので、タコがたくさんいても浅場より腕前がいる深場では、釣果が少なくなるでしょう。

(画像=タコエギ(提供:TSURINEWSライター丸山明)、『TSURINEWS』より引用)
この三つ目が主要因で、「浅場のエサが減少し、エサ場がかわった」のでしょう。しかし、エサの甲殻類が降雨で増えればスイッチが入り、マダコは浅場にたくさん入ってきます。梅雨の雨は大事です。