琵琶湖の至宝を求めて、7月9日にレイクトローリングに挑戦。狙いは、ビワマス。日本固有種のネイティブトラウトである。昨年9月に釣友の誘いで初チャレンジし、その魚の素晴らしさと楽しさ、その味にすっかり魅了されてしまった。すべてはキャプテン任せのトローリングなのだが、奥が深くて非常に楽しい。当日の釣りの模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)
鱒屋でレイクトローリング釣行
午前7時過ぎに高島の鱒屋さんのガイドで出船。前日の天気予報では曇一時雨とのことだったが、薄曇りで太陽が顔を出してくれそうだ。実は、この太陽がキーなのだそうで、晴れている方が絶対にいいとキャプテン。
港を出たボートはポイントに向かう。広い琵琶湖、ポイントは多くあるのだが、数が出るところや大型が出る場所、最近の傾向など様々な情報からポイントを選択する。琵琶湖にも潮流があるそうで、常に2枚3枚潮になっており潮、水温、ベイトの状況に加えて干満も考慮して選んでいるとか……。
この日は、第二観測所周辺から北向きに流しだす。水深は80m前後であるが、ルアー(スプーン)を流す水深はその日の状況でかわるらしい。15~30mが一般的とのこと。
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レイクトローリング概要
片舷からレッドコア1本とダウンリガー2本がセットされる。つまりボートの後ろには水深、距離の異なるルアーが6本曳かれていることになる。スプーンの前にはドジャーと呼ばれる集魚板がある訳だが、これらの組み合わせや流すスピードなど、キャプテンにお任せ。アングラーは、ストライクがあるまでやることはない。
敢えて言うなら、ファイトの順番やストライク後にやるべきことを確認しておくことぐらいだろうか。レッドコアには電動リールがセットされているので、電動任せにしておいて最後だけ浮かせればよいが、そんなに簡単でもない。
問題はダウンリガーから流す4本のタックル。軽いルアーを狙いの水深に沈めるためにオモリ使う。4kgもあるオモリをボートから引いてタナに落とし、それにクリップでラインを固定してルアーを流すのだ。だから、ストライクがあるとクリップからラインを抜かなくてはならない。これが上手くできないとフックオフを繰り返す。キャプテンがやってくれてロッドを渡してくれることもあるが、アングラーなら自分でやりたい。
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