共感性羞恥心、という言葉を聞いたことはあるでしょうか?おそらく誰しも一度は、この系統の羞恥心に苛まれた経験があるかと思われますが、具体的にどんな状況で陥るのか不明な方も多いでしょう。そこで今回は、共感性羞恥心はどんなものか、感じやすい人の特徴等を解説します。
目次
共感性羞恥心の読み方と意味
共感性羞恥心を感じやすい人の特徴
共感性羞恥心の読み方と意味

共感性羞恥心は「きょうかんせいしゅうちしん」と読みます。これを一言で説明すると、他人が現在進行形で覚えている恥を、あたかも自分が経験しているかのように感じてしまう状態を指します。
例えば、他人が叱責されていたりしているのを目の当たりにした時、一番恥をかいているのはその怒られている当人なのに、まるで自分が叱られているような気分になるのが、この共感性羞恥心の具体的な例となります。
誰でも起こりうる例として、テレビ番組などに出演している芸能人等が、自分と全く関係のない人が恥ずかしい体験をしている際に起きやすいです。
共感性羞恥心を感じやすい人の特徴

簡単にではありますが、共感性羞恥心がどんなものかについて解説しました。おそらく大多数の人が一度は味わったであろう羞恥の感情ですが、特にこれを感じやすい人がおり、いくつかの特徴が見られます。
特徴①他人の目が気になる

まず、他人の目を気にしやすいという特徴が挙げられます。誰でも多少なりとも周りからの目線、人からどう思われるのかといった点が気になる場面はあるでしょうし、これ自体はそこまで特異なものではありません。
ただ、人一倍気になる場合は話が別です。自分よりも他人からどう思われているか、評価されるかを気にしがちなので、恥ずかしいという気持ちを持ちやすくなる傾向があるのです。よって、他人の失敗も自分のことのように恥ずかしく感じます。
特徴②失敗するのが怖い

続いて、失敗をするのを恐れている人も該当します。人なのですから何もかも完ぺきに思い通りに行くわけではないのはどんな天才でも共通していますが、失敗をする事に対して極端に恐れている人もいるのです。
これは、失敗を通して自分が叱責されたり、恥をかくのを何とかして避けようという気持ちが強いからとされています。それゆえに他人の失敗にも敏感になりやすく、特に性格として完璧主義の傾向がある人に多い模様です。
特徴③変化に対して敏感

共感性羞恥を覚えやすい人は、元から自分の身の回りで起こる変化に対して些細なものでも気づく事が出来ます。その為、周りに居る人が考えている事も、言葉に出されていなくとも何となく読み取れる力があります。
言い換えれば、細やかな気遣いが出来るとも言えます。共感性羞恥を覚えやすいのは何も悪い特徴ばかりが見えるわけではないのですが、気遣いが出来るのは共感性が優れているからであり、だからこそ恥ずかしさも伝播してくる訳です。
特徴④他人の気持ちに影響される

また、他の人の気持ちからも影響されやすい性質を持っているのも特徴に数えられます。例えば周りの人が悲しんだり落ち込んだりしていると、自分は特に悲しい事が起きたわけではないのに、その気持ちに引っ張られてしまうのです。
逆に目に見えて喜んでいたり、嬉しそうな人が居れば自分も嬉しくなります。こういった他人の気持ちという目に見えないものに感化されやすい人は、恥ずかしさという気持ちにも影響されやすいです。
自分と他人の間にある感情の境界があいまいになっているとも言え、人の悲しさや嬉しさといった感情を自分のもののように受け取るのです。