オトリ管理は細心の注意を

オトリの取り扱いに最も気を使うのが盛夏のアユ釣り。水温の急激な変化に弱いアユはオトリ店の水槽の温度と川の水温が同じことが理想だが、水温の低い地下水などで管理されている水槽から水温の高い川へ急に移し入れることはアユを一気に弱らせる行為となるため注意が必要だ。

ゆっくり河川の水温に慣れさせる「水合わせ」が重要となる。車で長時間移動する際も水温上昇を抑制するためペットボトルに水を入れ凍らせたものを容器の中に入れ水温の安定を図るなど気を使うことが快適に釣りを展開するコツ。

猛暑対策&便利な道具

大切なのが猛暑に対応する装備と気象状況に対する判断。猛暑日で30度を超す日も珍しくない炎天下の釣りでは涼しい川の中に立ち込んでいるとはいえ熱中症対策を万全にしよう。

【2022年】真夏のアユトモ釣り攻略 釣り場選びと便利な釣行グッズ
(画像=サンシェードは日差し対策として有効(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)、『TSURINEWS』より引用)

強い日差しを遮る帽子やサンシェード、手の日焼けと熱くなった手でオトリを弱らせることを防ぐグローブ、クーラーボックスを持ち歩くことのできないアユ釣りではベルトや友舟に着けることができるペットボトルホルダーなども便利なアイテムだ。

そしてお勧めしたいのが「キーボックス」。最近の車はスマートキータイプ(ボタン1つで車のドアが開閉できる)が多く、水没してしまうと故障の原因となるのでキーボックスにカギを入れ、車に取り付けることでカギの紛失や水没をしないようにしている。

【2022年】真夏のアユトモ釣り攻略 釣り場選びと便利な釣行グッズ
(画像=キーボックスがおすすめ(提供:週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫)、『TSURINEWS』より引用)

最近は集中豪雨に対する心構えも大切で、釣り場で雨が降っていないのに上流域で豪雨となることも珍しくないため急な増水には注意が必要。釣りをしている時に、急に川が濁りだしたり草葉が流れだした時は危険なサインと捉え、一度川から上がる判断も重要だ。

夏の限られた期間だがアユ師を熱狂させてくれるトモ釣り。安全対策を万全に最盛期のアユ釣りを楽しんでほしい。

<週刊つりニュース西部版APC・小関孝夫/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2022年8月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

提供元・TSURINEWS

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