3日間の臨時国会が終わりました。ガーシー氏が登院しなかったことだけが奇妙に印象的でした。参院運営委員会の意向に対してこれまた品のないインスタで対抗したことに馬鹿々々しさすら感じた人も多いでしょう。人の弱みに付け込み、言葉の暴力が面白いと思うレベルに国民は怒りを表すべきではないでしょうか?そもそも選挙の品格も落ちたけれど候補者もそれを押しこむ政党も全然成長しません。政治は3流とされますが、そろそろ4流に落ちるんじゃないでしょうか?

では今週のつぶやきをお届けします。

市場は期待を裏切らない…

私はドル円は一時的に円高になるも基調は円安と予想させていただきました。今日のアメリカ雇用統計が引き続き良すぎる結果となり、アメリカのリセッション懸念が薄らぎました。FRBは9月の利上げを継続できるシナリオが支持されたので円安に振れています。

一方、原油価格はバイデン氏のサウジでの直談判を受けて10万バレルの増産を発表しましたが、以前指摘したように生産能力の限界がきており、増やすに増やせなかったというのが実情です。それなら原油価格は上昇するはずでしたが、真逆の大きな下落。理由はアメリカのガソリン在庫が想定以上に多かったのです。そして申し上げているとおり、あと2-3週間でガソリン需要は下がってくるので80ドル台が定着するか注目です。

ビットコイン相場も底打ち完了でここから疑心暗鬼になりながらも上昇するとみています。なぜビットコインが下がらないか、これは生産コストの問題です。現在1ビットコインは13000ドル程度のコストがかかるとされます。電気代などにも影響を受けますが、マイニング業者そのものが淘汰されてきており、需給バランスから私は上昇すると予想したわけです。

ビットコインを含め暗号資産は好きな人が買えばよいのです。そういう商品であり、市場だということです。全ての人に理解を求める商品ではないので興味がなければ無視をすればよいだけだと割り切ることが大事です。

では最後に日本株。チャート的には最高の局面です。大谷の10勝が先か、日経平均が壁を抜けるのが先か、と言われれば100%日経平均に賭けます。円安を受けて月曜日がキーになります。3月、6月に28300円弱の水準で蓋をつくり抵抗線となっていました。金曜日の終値が28175円で週明けが3度目のチャレンジになります。ここを明白に抜ければ29000円台まで節目がありません。

日本企業の決算は8月半ばまで続きますが、脂っこいところを抜けてきたのでサマーラリーは継続とみています。但し、秋はくれぐれもご用心です。

大人げなかった中国

大人げなかった中国:ペロシ米下院議長訪台
(画像=台湾の大統領と会見をするペロシ米下院議長
同議長Twitterより、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

中間選挙の結果次第ではNo.3の地位はないかもしれないペロシ下院議長に刺激されて中国は威嚇し、弾道ミサイル5発が日本のEEZ内に入り、8つの制裁を発表しました。その制裁の多くは米中の対話をしないというもので要は「お前の言うことなどもう聞かん!」ということでしょう。

開催されていたASEAN会合では林外務大臣の演説の際に中国、ロシアの外務大臣が退席し、「目には目を…」の姿勢を見せました。こういうのを外交というのでしょうか? 私は小学生のいじめごっこにしか見えません。そもそも中国にも品格などないのですが、北朝鮮並みに劣化しているのではないかという気すらします。

ほぼ話題にならないのがペロシ氏が歴訪した日本をはじめとする各国での対談の内容です。韓国に於いてはそもそも尹大統領が休暇中につき、電話会談のみでした。岸田首相とも朝食会議ですので会談の重要度としてはやや落ちます(食事をしながらというのは概ね大事な話ではないという意味に捉えられます)。ということは各国共一定の配慮があったということでしょう。

Out Goingの可能性があるNo.3と変な踏み込み方をして中国を刺激しても意味がないわけです。とすれば大人の対応をしたのは歴訪を受けた各国だったということでペロシ氏と中国だけが勝手に盛り上がっていたということになります。

在任期間が長い王毅外相も実はもう任期満了が近いとみられています。この秋の党大会での上層部の人事異動を受けて格下の人事異動があるため、王毅氏の場合は来春となる可能性が高いとみています。王毅氏は年齢制限で引っかかります。

中国のヒエラルキーからすれば外務大臣はずいぶん下の扱いですが、中国の外向けの顔という点で露出度が一番高い外相ポジションは対話が出来て押しもある人材が求められます。さて誰が上がってくるのか、虎視眈々です。いずれにせよペロシ氏も王毅氏も代わると考えれば中国の火遊びもいい加減にしておいた方がよいでしょう。