「選択と集中」はビジネスでは常識
わりと良くいただく質問に
ブログを5つやっています。5つもあるので更新できません。どうしたらいいですか
みたいなのがあります。

本当です。1人で5つやっていて5つとも更新しようと思ったら毎日ブログだけ書いていないといけない。w
日本を代表するシンクタンク、野村総研の経営コラムに記事がありました。
選択と集中Selection and Concentration
どんな事業でも競争に勝つためには、相応の経営資源、ノウハウの蓄積、迅速な意思決定を必要とします。一方で、多くの事業を抱え込むほど、1つの事業に投入できる経営資源は限られ、どれも中途半端になることが少なくありません。北米では、日本に先立つ1960年代にM&Aをテコとした多角化が進展しました。多様な企業を買収して巨大化した企業体はコングロマリットと呼ばれました。しかし、相互に関係のない事業が相乗効果を発揮することはありませんでした。北米の総合電機メーカーとして世界的に有名なGEも、以前は多角化が進んでいました。しかし1980年代にCEOに就任したジャック・ウェルチは、市場で1番か2番の事業に集中し、それ以外の事業は収益が上がっていても売却か撤退することを宣言しました。これにより、事業が整理され、その後の高成長につながったといわれています。
実は、昔、上場しようとして会社を経営してい時、GEにも株を所有して頂いていたのでわりと中の人とお話ししたりしました。本も読んだりしました。こういう感じのヤツでした。
日本でも多角化に失敗して手を広げすぎた事業から撤退したという話はたくさんありますよね。RIZAPもそうだし、UNIQLOもかつて八百屋をやって失敗したし、ヤマハはキロロリゾートで失敗こいたし、リクルートもホテル事業、旅行代理店や安比スキー場から撤退しました。JTは桃の天然水やめたし、まあ、相互に関係ある、つまりシナジー効果があるケースではないとなかなか成功しません。RIZAPがジーンズメイト買っても成功するわけないと思った人は多いでしょう。
UNIQLOは代表が柳井さんに戻って八百屋と靴屋をやめて本業に専念し、いまや一人勝ちです。
ユニクロ柳井正の失敗の美学
どうして多角経営は失敗するのか
なぜこうした多角経営が成功しづらいかというと、
●ノウハウがない
●リソースが限られている中で手が回らない
●リソースをそちらに回すので本業が圧迫される
からです。どんどんと新しいサイトを立ち上げるができる人数は限られているから、まったく更新されないことになり、本業もおろそかになる。人的資本も投下資本も限られているので、多方面に少しずつ投下するよりメインとなる事業に集中投下する。これがビジネスの基本です。