アウトドアスポーツやレジャーに使われるエクストレイルは4人がくつろげる広い室内とアウトドアでタフに使える広い荷室を確保し、高性能の4WDシステムを搭載。
さらに取り回しの良さと、低燃費も実現しています。
これによってアウトドアレジャーを好むファミリー層や、ファッション性を重視する街乗り中心の4WDユーザーにも十分に満足できるモデルとして大ヒットしました。
初代エクストレイル
全長4,445mm×全幅1,765mm×全高1,675mm(ターボ車除く)という取り回ししやすいボディサイズながら、パッケージングの最適化により、本格オフロード4WD車を上回る広さの室内空間と荷室を実現。後席に人が乗っても圧迫感のないゆとりの室内空間と、奥行きを1,003mmとしたクラストップレベルの荷室の広さを確保しています。
さらに、インテリアは乗員や道具の濡れや汚れを気にすることなく、思う存分アウトドアスポーツを楽しめるようにするため、シートには撥水加工を施し、水や汚れを簡単に拭き取れます。一方、荷室の床面 には取り外して直接水洗いできる「ウォッシャブルラゲッジボード」を採用。汚れたままの道具や荷物を気兼ねなく積み込める荷室は特徴です。
初代エクストレイルに搭載されているエンジンは、2L直列4気筒DOHCと最高出力280psを発生する2L直列4気筒ターボの2種類。組み合わされるトランスミッションは4速ATを中心に自然吸気エンジン車には5速MTも用意しています。
駆動方式は2WDと4WDを設定。4WDシステムは、新たに開発した4WDシステム、「ALL MODE 4×4」を搭載。この4WDシステムは、運転状態、路面 状況を検知して、後輪に必要なトルクを伝達します。
市街地など通常走行では前輪駆動(2WD)で低燃費としながら、滑りやすい路面 では電子制御により瞬時に後輪にトルクを伝達し、安定した走破性を実現する。また、システムを小型軽量 としたことで燃費、動力性能を向上させています。
この「ALL MODE 4×4」はスイッチによりワンタッチで走行モードをAUTO・2WD・LOCK(前後トルク配分を57:43に固定)に切り替えることが可能です。
2003年にマイナーチェンジを行い、内外装の変更とともに、最大45度のチルト角を持ち、運転席の有効スペースを大幅に広げるポップアップステアリングや、多彩な用途でラゲッジルームを自由に使えるマルチザイルネットを採用しました。
さらに、これまでのラゲッジボード・シート・天井に加え、フロアも水拭きが簡単にできる防水加工とするなど、アウトドアスポーツでこれまで以上にハードに使えるよう、利便性・道具感を向上させています。
2代目エクストレイル
2代目エクストレイルは2007年8月に発売。初代モデルの「4人が快適で楽しい、200万円の『使える4駆』」をコンセプトと本格的SUVとしての走行性、機能性というDNAを継承・進化させ、「アウトドアスポーツを最大限満喫するためのタフ・ギア」を追求したモデルとなっています。
外観デザインは初代のキープコンセプトで、一目でわかるエクストレイルらしさと優れた悪路走破性を予感させます。4WDの力強さと踏ん張り感を表現したフェンダーや室内と荷室の広さを感じさせる低いウエストラインと、「X」をモチーフとしたリアピラーグラフィックが特徴です。
防水加工フロア、防水加工天井、取り外して水洗いできるウォッシャブルラゲッジボードなど、雪や泥の汚れを簡単に拭き取れるフル防水インテリアは、インストルメントパネルまわり、ドアトリム、アームレストに質感を向上させるソフトパッドを採用し上質感をアップ。
また、運転席・助手席どちらからでも使いやすく、ティッシュボックスも収納可能な大容量インストアッパーボックスや、機能性を向上させた大型リヤシートアームレスト等、優れたユーティリティを実現しています。
リアショックアブソーバーのレイアウト変更により、容量が大幅に増加したラゲッジルーム。横滑りを防止するラゲッジプレートを採用し、使い勝手を向上。ウォッシャブルダブルラゲッジを取り外すことで、クラストップの603L(VDA容量)の広大なラゲッジスペースを実現しています。
搭載しているエンジンは2Lそして2.5L直列4気筒自然吸気エンジンとなり、組み合わされるトランスミッションは新開発のエクストロニックCVTを中心に、2L車には6速MTを設定。一方2.5L車には6速マニュアルモード付無段変速機能付CVT-M6を採用しています。
駆動方式は2WDと4WD。4WD車には先進の4WDシステム、「オールモード 4×4-i (ヨーモーメントコントロール)」を搭載。
このシステムは、WDコンピューターがステアリングの操舵量を検知する舵角センサー、車両の旋回情報を判断するヨーレートセンサー、Gセンサーからの情報を瞬時に分析し、ドライバーが思い描くコーナリングラインを予測しながら、自動的にきめ細かい前後トルク配分を行い、滑りやすい路面でも、自然でなめらかなコーナリングを実現しています。
走行状況に応じて自動制御でトルク配分を100:0から約50:50まで切り替えるAUTOモードと、発進時に前後のトルク配分を固定し、さらに今回より新たにエンジントルクや4輪のブレーキを最適に制御して高い走破性を実現するLOCKモードを選ぶことができます。
また、坂道発進時、アクセルに踏み替えるためにフットブレーキから足を離した後もブレーキ圧力を約2秒間保持することで、車両が後退するのを防ぐヒルスタートアシストを採用しました。
2008年9月には、最高出力173ps、最大トルク360Nmを発生する2L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した20GTを追加。3.5リッターV6ガソリンエンジン並みの高トルクを低回転から発生しながら、10・15モード燃費15.2km/Lの低燃費を実現しています。組み合わされるトランスミッションは6速MTのみでした。
2010年7月にマイナーチェンジを実施。新形状のフロントグリルやフロントバンパー、ヘッドランプを採用することで、より精悍でスマートなフロントデザインとしました。また、リアコンビランプをLEDに変更し、悪天候時などでの後続車からの視認性を向上させています。
インテリアにはドライバーの視認性を向上させる大径メーターを採用し、瞬間燃費やメンテナンス必要時期など様々な情報を表示させる車両情報ディスプレイを採用しました。
これまで6速MT車しか設定されていなかったクリーンディーゼルエンジンを搭載した20GTに6速ATを追加しました。
さらに「保温保冷機能付グローブボックス」を全車に標準設定したほか、路面の状況や坂の勾配などに応じて走行速度を設定できる「アドバンスドヒルディセントコントロール(速度設定機能付)」を4WD車に採用(マニュアルトランスミッション車を除く)するなど利便性を向上させています。