極小ジグのバランスが絶妙
その内にワームが緩くなり、アタリのたびにズレるようになってきた。こうなるとバイトの際にワームだけが吸い込まれ、肝心のハリが口の中に入らなくなる。そこで、ズレないように瞬間接着剤で固定。ハリと一体化させることで食い込みが良くなり、フッキング率も向上する。
これが功を奏し、単発ながらフッキングが決まるようになってきた。とはいえ、ふ頭周りのボトム狙いなので極端に軽いリグは使えず、当然のことながらヒット率は決して高くはない。
だが、アタリは頻繁にあるのでチャンスも多い。ヒット率ゼロでは面白くないし、イージーに釣れてもうれしいのは最初だけ。今回はその辺りのバランスが絶妙で、思っていた以上に熱くなった。
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最終釣果
目標の10匹に手が届いたのは午後9時ごろ。ここで止めても良かったのだが、下げ潮が効いてきたのかコツがつかめたのか、ここにきてヒット率が上がってきた。こうなると欲も出てくる。
そんな訳で30分ほど残業した結果は、10~12cmの小アジが18匹。ミスバイトやバラシは多かったが、適度な難しさが楽しさを倍増させてくれた。丸ごと南蛮漬けにするにはギリギリといったサイズだが、まあ許容範囲だろう。
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バケツに泳がせていたアジはきっちり冷やして持ち帰り、翌日南蛮漬けにした。少し大きめのものも柔らかく仕上がり、ついつい箸が進む。最初は1食分のつもりだったが、延長して正解だった。
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工夫次第で多彩に攻略
この小アジは今、かなりの数が港内に入っているようだ。一筋縄ではいかない豆アジングは極小ジグヘッドの他、小バリのスプリットリグやアシストフックの装着など、工夫次第で多彩な攻略が楽しめる。
釣果を優先するならサビキも悪くはないが、たまには激ムズのマイクロゲームに熱くなってみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
▼この釣り場について
四日市港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年7月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。
提供元・TSURINEWS
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