岩手県で「真っ白いウニが獲れた!」と話題に。筆者も探してみたところ、意外な種類の個体で見つかりました。
(アイキャッチ画像提供:茸本朗)
「トゲまで白いウニ」が話題
日本屈指の好漁場である「三陸海岸」に面し、ウニ漁の盛んな岩手県宮古市。ここで今月「真っ白いウニ」が見つかり、話題になっています。
この「白いウニ」は、地元の漁師がウニ漁の最中に発見したキタムラサキウニ。
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(画像=通常のキタムラサキウニ(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
通常は濃紫色であるはずのキタムラサキウニですが、今回のものは殻はもちろん、トゲまできれいな純白になっており、ひと目でその特異さがわかります。
こちらの個体は食材に加工されることはなく、岩手県立水産科学館で生体展示されており、誰でも見学可能だそうです。
なぜ白いのか?
今回のウニに限らず、一般的に、動物の白化個体はしばしば見られるものです。しかしその中にはいくつか種類があります。
まず、先天的に色素を作る能力を持たないものについては「アルビノ」と呼ばれます。有名なものにシロウサギ(ジャパニーズホワイトラビット)やウーパールーパーなどがあり、今回のウニもアルビノなのではないかと言われています。
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(画像=アルビノのうさぎ(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
また、アルビノのように色素を作る能力を持たないわけではないものの低く、白っぽい色合いになる例については「白変種」と呼ばれます。こちらの可能性も指摘されているようです。
いずれにしても、これらの現象が起こったウニと言うのはかなり珍しい例であるといえるそうです。