食前酒に飲んでみたいみりん「柳かげ」

神戸市御影(みかげ)をめぐる発見:その2
(画像=左が資料館、正面に甲南漬本店 ©Kanmuri Yuki、『たびこふれ』より引用)

資料館の廊下の先からは、日本庭園を経由して甲南漬け本店に出ます。こちらには、甲南漬のほか、灘の地酒、神戸・兵庫の名産品が揃っていますが、個人的に何より試してほしいのは、「みりん」です。みりんは調味料として用いられることが多いですが、元来は飲みものとして作られたものでした。実際、みりんに薬草をプラスしたものが、お屠蘇や養命酒と呼ばれるものです。

甲南漬本店で販売している「白菱柳かげ」は、飲みやすくしたみりんのことです。江戸時代、みりんを焼酎と半々に混ぜた冷たい飲み物を関西で「柳蔭」と呼んだことからこの名がつけられました。飲んでみたところ、ポルトワインやスーズのような甘いリキュールを思わせる味で、個人的にぜひフランスで食前酒として振舞ってみたいと感じました。

神戸・御影をめぐる発見のいろいろ、みなさんも見つけにいきませんか?

文・写真・冠ゆき/提供元・たびこふれ

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