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ミラーレス一眼の操作感は?
シンプルなセットアップのみで手軽にきれいな写真を実現
ミラーレス一眼の操作感は?
まずは先入観なしに使ってもらいたかったので、こちらでセットアップしたものを渡してそのまま撮影してもらいました。
TGと同じくらいのコンパクト感!ひと回り大きくて少し重いくらい。これで一眼?と思うくらいでした。
今回使用したOLYMPUS PEN E-PL9はミラーレス機の中でも一番小さい部類に入ります。ミラー機構がないので奥行きサイズが小さく、効率の良いバッテリーを使用しているのでカメラはTGよりほんのひと回り大きいだけです。
水中での取り回し
水中でも軽くて、片手で構えてシャッターを押せるほどでした。片手で操作しやすいのはコンデジだけの特権だと思っていたので、一眼でもできるのは嬉しかったです。
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カメラを収納する防水ハウジングも無駄を極力省き、シェイプされたボディーデザインから片手で扱えるサイズに収まりました。また、OLYMPUSのミラーレス機専用に設計されているマリンプロダクト製のグリップは、“made in Japan” のハイクオリティを確保しながら使いやすさを突き詰めたグリップといえます。
だから取り回しがしやすいんですね。
シンプルなセットアップのみで手軽にきれいな写真を実現
ワイド撮影にチャレンジをしましたが、思っていたよりも装備が仰々しくなかったので驚きました。
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そうなんです。シンプルで軽いのですが、フィッシュアイレンズは私が普段使用しているようなものを装着しているので本格的な水中撮影が楽しめます。
なぜ今回のセットアップでは補助光がフラッシュではなくLEDライトなのでしょうか?
水中撮影では、フラッシュ撮影よりライト撮影の方が、一つの操作を省けます。フラッシュ撮影の場合、背景の露出のコントロールと主要な被写体の露出を決定するフラッシュ光のコントロールが必要になります。しかし、ライト撮影の場合は、背景の露出と主要な被写体の露出を一つの露出として扱うことができます。つまり、カメラの自動露出コントロールにすべてお任せすることが簡単にできるというわけです。
エントリーして、カメラとLEDライトをパワーオンして、希望の明るさに露出コントロールダイヤルを操作。そしてあとは、シャッターを押すだけ。
なるほど。今回私のカメラの操作は露出補正のみでOKというのはそういう背景なんですね。
はい。しかしここにひとつの隠し味があります。ライトは水中ライトならなんでも良いわけではありません。水中撮影に特化したLEDライトを使う必要があります。水中では、光が進むにつれて赤系の色が失われていきます。そこで赤系の色が十分に得られる専用のLEDライトを使う必要があります。それが今回のセットアップに使用したRGBLUEのSYSTEM01:re PREMIUMになります。
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ライト撮影は、ほぼ自然光撮影と同様に簡単に操作ができます。狙った明るさに露出補正ダイヤルを動かすだけです。
普段同じオリンパスのTGを使用しているからか、操作方法が似ていて、ほとんど迷わず使えました。
そうですね。TGシリーズの「水中スナップモード」で風景を撮影する感覚です。
ただ、シャッターを切った後、次のシャッターが切れるまでほんの少し時間がかかったような感じがしました。今まではコンデジだからそのように感じたのかもしれないのですが、一眼レフよりは速いのでしょうか?
一枚のカットを撮影した場合に、どのくらいの長さで撮影後の確認をさせるかという点については、今回は3秒間画像確認をするようにセットしました。TG-6の場合、初期設定が0.5秒なのでチラッとしか確認させず、すぐに次の撮影準備が整う感覚があったのでしょう。撮影後の画像確認は長くも短くも設定できます。
なるほど。そういう設定もあったんですね!ちなみに今回のセットアップでは水につけての水没チェックをしなくて良いとのことでしたが、どうしてですか?
今回使用したUH-EPL10にはバキュームリークセンサーとモイスチャーセンサーが搭載されています。ダイビングの前にメンテナンスとバキュームバルブからハウジング内の空気を脱気させて、漏れがないかをマイコンで内部の圧力をモニターさせられるのです。脱気後4分間内部の圧力に変化がなければ合格になります。その後もマイコンはモニターを続けています。
ハウジング内の圧力に変動があったり、少しでも水分を検知するとアラームが作動します。
ダイビングに行く前に、自分が行ったメンテナンスがしっかりとできているか事前にチェック可能というわけです。