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石狩振興局エリアの魅力
石狩振興局はなぜ総合振興局ではない?

石狩振興局エリアの魅力

大都市札幌や新千歳空港など北海道の行政、経済、物流・交通などの拠点がある一方で、支笏湖や日本三大河川の1つである石狩川があり、自然豊かなエリアでもあります。石狩振興局エリアの魅力はなんといっても、管内どの市町村も札幌市へのアクセスがいいこと。

職場は札幌、自宅はエリア内の他のまちという方も大勢います。 札幌で仕事をする方やアーバンライフを楽しみたい、でも北海道の自然も堪能したいという方にはうってつけの居住エリアと言えるでしょう。

石狩振興局はなぜ総合振興局ではない?

北海道は現在、14の総合振興局と振興局が配置され、各エリアの行政窓口となっています。
総合振興局と振興局の大きな違いは、「総合振興局は定められた隣接する振興局管内の広域行政を担うことができる」という点です。
そのため、石狩振興局の広域行政を空知総合振興局が担うことができる、とされています。

しかし、石狩振興局エリアは札幌市を有し、多数の人口を抱えるエリアです。
なぜ石狩振興局は「石狩総合振興局」ではないのでしょうか。

そもそも総合振興局・振興局という仕組みは2010年4月、支庁改革の末にスタートしました。
振興局・総合振興局は以前はすべて「支庁」という呼び方だったのです。
支庁改革とは、簡単に言うと14支庁の枠組みを整理・変更し、行政のスリム化を目指そうとしたもの。
いくつかの支庁の廃止論などもでましたが改革の終盤、14の支庁を9つの総合振興局と5つの振興局に分ける案が出てきます。
14支庁時代と区分は変えずに、「総合振興局が定められた振興局管内の広域行政を担う」ことでコストカットを目指したのです。

しかし、今までフラットな立場でやってきたにも関わらず、振興局となる支庁はまるで格下げのような扱いを受けるこの案。
提供される行政サービスの低下やそれに伴う人口減少、地域経済の衰退などを理由に、5振興局候補のうち、檜山支庁、日高支庁、留萌支庁、根室支庁が猛反発しました。
この反発を抑える材料として使われたのが石狩振興局、旧:石狩支庁です。
「北海道最大都市、札幌市のある石狩支庁が振興局なんだから、他の支庁も我慢してね」という論調です。

ただ札幌市はそもそも政令指定都市です。
政令指定都市は福祉や健康、土木や教育という行政サービスや都市計画など、ソフト面・ハード面のまちづくりにおける様々な権限を属する都道府県から譲渡されています。
そのため、都道府県に準じた権限をもっており、都道府県を介することなく国と直接やりとりをすることができます。
札幌市にとっては属する石狩支庁が総合振興局になろうが、振興局になろうがどちらでもよかったのかもしれませんね。