皆さんは「ぎなた読み」という遊びをご存じだろうか。ぎなた読みとは、わざと文章の区切りを間違えて読む、言葉遊びのことである。「弁慶が薙刀を持って」という文章を「べんけいがな、ぎなたをもって」と、誤読したことがこの遊びの名称の由来なのだそうだ。ぎなた読みのように、意図的に区切る場所を変えるのではなく、普段よく耳にする言葉でも、勘違いをしてうっかり変なところで区切っていたという人は、意外と多いかもしれない。
2022年7月15日に投稿された、けんたろさんの「実は勘違いしている人が多い「区切る所そこ?!」な言葉をまとめてみました。」というツイートには、区切るところを勘違いしやすい言葉の一覧表が添えられていた。この投稿には、2.1万件をこえる「いいね」が押され、ツイッター上で大きな話題となっている。
今回は、こちらのツイートに関する詳細と、リプライ欄に寄せられたさまざまな意見をご紹介したい。
区切るところを間違えがちな言葉!
投稿者のけんたろさんが作成した『区切るの「そこ?!」な言葉30選』の表には、普段よく耳にするはずなのに、言われてみれば区切る場所がボンヤリしがちな言葉が30個掲載されている。

「トリ・ケラトプス」や「コレ・ステロール」などの、どう考えても正しい区切る場所の方に違和感がある言葉や、「クアラ・ルンプール」のような少々上級編の地名なども、一覧表では一気に紹介されていた。
「言語道・断」や「五里霧・中」などは四文字熟語なので、そもそも「区切る」というイメージがない人が多いかもしれない。しかし、こうして文字にしてあらためて見てみると、たしかに「・」のところで単語に区切ることができるのだ。
このツイートを見たツイッターユーザーたちからは、「どれも間違ったところで切っていました」との声や、「えぇー!はじめて知るものばかりです」「これほんとに区切るとこそこ!?感がハンパないです」など、さまざまなコメントが寄せられている。
「ドン・キホーテ」は間違いやすい!!?
(Image:MeSamong / Shutterstock.com)ドンペンくんを見るだけで、あの歌が頭の中に流れてくる。なぜ、歌詞を「ドンドンドン♪ドンキ」にしたのだろうか。正確には「ドン・キホーテ」なのに…
激安の殿堂として、有名な量販店の「ドン・キホーテ」は、「ドンキ」と略されることが多い。そのため、若い人は「ドンキ・ホーテ」だと思っていた人も多いのではないだろうか。ツイート内では、ドンキの店内BGMが「ドッドッド、ドンキ~、ドンキ~ホーテ~♪」と歌われていることで、勘違いしてしまったというコメントも書き込まれていた。たしかに、延々と繰り返される歌詞の中で「ドンキ」を連呼されると、間違って覚えてしまう気持ちもわからなくはない。
実は筆者も、大学生の頃までずっと「ブルース・リー」のことを「ブルー・スリー」だと思っていた。当時の彼氏から、「ブルー・スリーってお前……、青色3号かよ……」と言われ、ようやく間違いに気付いたという苦い思い出がある。「着色料なら、青色は2号だよぉ~」と、苦し紛れに言い返してしまったのがダメだったのか、彼氏にはその一週間後に振られてしまった。おかげさまで、いまだに着色料を見ると当時の切ない気持ちが蘇る。