簡単なコーティングで得られる強力な撥水性と浮力
これがその加工を施した布地ですが、見事に水を弾いています。
この処理は綿の内側の繊維までコーティングするため、液体を通すことがありません。
実験では、このコーティングを施した布は、さまざまな染料、お茶などの汚れ、油も弾き、優れた耐水性と耐油性を示しました。
コーティングの耐久性についても、強酸性の液につけたり、繰り返しの洗濯以外では、耐水性や耐油性が低下することはありませんでした。
もっともこのコーティングを施した場合、砂などの付着した汚れは水をかけるだけで簡単に洗い流すことができたので、そもそも洗濯の必要はないでしょう。
こうした優れた効果を示すのは、コーティングを施した部分にナノスケールのエアポケットが形成されるからだとのこと。
そのため、この生地は優れた浮力も示しており、自重の35倍まで重さをかけても水に浮くことができたそうです。
まさに水場のレジャーには最適な素材で、研究者は水着やライフジャケットなど利用用途は大きな可能性を秘めていると述べています。
水着があまりに浮力を持っていたら、それはそれで大変そうな気もしますが、こうした素材が実用化されれば水難事故も減らせるかもしれません。
参考文献
A Bathing Suit That Doesn’t Get Wet?(scitechdaily)
Floating into summer with more buoyant, liquid-proof life jackets, swimsuits(sciencedaily)
元論文
In Situ, One-Pot Method to Prepare Robust Superamphiphobic Cotton Fabrics for High Buoyancy and Good Antifouling
提供元・ナゾロジー
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