「救急車に道譲らない人増えた」車の遮音性向上が原因?

出動率98%超!救急車到着時間増、東京消防庁呼びかけ。「道譲らん人増えた」の声も
(画像=©jaraku/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

また、出動が増えていることに加えて、「救急車に道を譲らない人が増えた」ということもSNSでは話題となりました。

総務省消防庁が公開している資料では、救急車が現場に到着するまでの所要時間の推移を確認することができますが、平成12年では6.1分だった到着所要時間が令和2年では8.9分、約45%増加していることが分かります。

救急車を含む緊急車両の走行を妨害することは道交法違反となるだけでなく、妨害したことが原因で搬送中の患者の治療に支障が生じ、妨害したドライバーの過失などが立証された場合には損害賠償責任が伴います。

「車の遮音性が上がりサイレンの音が聞こえなくなった」という声もありますが、緊急車両のサイレンは「車両の前方20メートル、高さ1メートルの位置において、90~120デシベルであること」と定められていて、これは工場の中や飛行機のエンジンの近くに相当する音の強さ。

遮音性が上がっているとはいえ、これだけ音が強いサイレンが聞こえないのは、カーオーディオ等のボリュームを上げてしまっていたり、聴力に問題がある場合がほとんどであることが多いようです。いずれにしても、緊急車両の走行を妨げても良い理由ではありません。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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