「お金がないから、やりたいことができない」「子どもが小さいから、まだ自由がない」「本当は起業したいけど、夫にゆるしてもらえなくて」「おとなになってからの友だちには、本音がいえなくて苦しい」。

きれいごとや理想論では物事は解決しない。ネガティブやブラックな感情を上手に操らなくてはいけない。

今回は、『わたしたちは、いつだって好きなことをして生きていける。』(サンマーク出版)を紹介したい。著者は、直島美佳さん。女性専門のお仕事コンサルタントとして活動をしている。

100%好かれるシチュエーションとは

本書はいわゆる自己啓発書になる。その多くは聞いたことがあるようなフレーズだが、筆者がもっとも共感した部分を紹介したい。

友達関係、恋愛関係、親子関係、悩んでいるのは、人との関係がこじれたことが原因ではないか。「人から100パーセント好かれる方法」があると直島さんは解説する。「それは、人のうれしいニュースを聞いたら、ピョンピョン飛び跳ねて、全力で喜ぶこと」である。

人が悲しいときに心配するのも好かれる方法なんじゃない?と思う人もいるだろう。しかしそれは違うようだ。理由は、悲しいときって、そっとしてほしい人も多いからである。さらに、その人と同じくらい悲しむことはできない。

(直島さん)「わたしがすごく落ち込んだとき、あなたは『心配しているよ』と言ってくれるかもしれない。でも、予定を全部キャンセルして、わたしと同じくらい泣いてくれないでしょう?『心配しているよ』って、さっき言ってくれた人が『わー、ここのランチ最高』なんて、SNSに投稿していたら。その人のことを嫌いになってしまいます」

このような場合は、気兼ねなく喜べるシチュエーションが望ましい。それが「うれしいニュースがあったとき」だと直島さんは答える。「ピョンピョン飛び跳ねて自分のことのように全力で喜んでくれた人のことは 100パーセント好きになりますよね」。